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  最優秀賞作品紹介
小学生の部・有福 桜さん(聖郷小6年)
6月30日の日本海新聞「人と環境に優しい農業」を読んで
 最近、テレビで環境問題やSDGsのことをよく目にします。そこで私は、環境に優しい活動は具体的にどんなものがあるのか興味を持ち、この記事を選びました。

 この記事を読んで、環境にやさしいうえに、おいしいトマトが作れる、その技術と生産者の皆さんの努力はすごいと思いました。このトマトを作るのに、大変手間がかかっていて環境とバランスのとれた野菜作りはとても大変だと知りました。こんなにすばらしい栽培法が鳥取県内の、しかも中部で行われていると知って、とても驚きましたし、うれしいです。環境にやさしい「大原トマト」、私は残念ながらまだ食べたことがないので、新聞を読んでぜひ一度食べてみたいと思いました。

 この記事を読んで、学んだことが二つあります。一つ目は環境に配りょしたり、環境にやさしい活動をしたりすることは、簡単そうなことだけど、実際はとても大変なことで、たくさんの手間がかかっているということです。二つ目は、このような小さな活動でも、これが集まれば、未来の地球を守ることにつながるということです。

 私も学校でいねを育てたことがあり、手作業で稲を刈ったのですが、思っていた以上に大変で、農業にはたくさん手間がかかっていることを学びました。これに比べ大原トマトは、その何倍もの手間がかかっています。環境にやさしいトマトを作り出した生産者の方々は、とてもすごい人たちなんだと思います。

 私は今まで、あまり環境のことを詳しく知りませんでした。そのため、何が問題なのか、どうすれば解決するのかも、考えてきませんでした。しかし、この記事を読んで、自分の地元で、自分もよく食べる「トマト」も、実は環境にやさしい活動につながると知って、環境保護のためにはいろんな方法があるのだと知りました。いろいろ勉強して、これからは環境にやさしい活動を自分から進んでしてみようと思いました。

《受賞コメント》
 自然豊かな鳥取県で環境に優しい農業について書いてあったので選びました。大原トマトを食べたことのある祖母においしさを聞きました。朝、時間がある時は気になる記事を読みます。ネットの情報にはうそもあるので、正確な情報を得るときは新聞を頼りにしています。


中学生の部・小久江 凜奈さん(桜ケ丘中3年)
8月21日の日本海新聞「被災経験生かし事前避難」を読んで
 私はこの記事を読んで、人は災害に対する危機感は持っているけど、なかなか行動に移さないということを感じました。

 記事の中に、長崎県西海市の約二万六千人が大雨・洪水警戒レベル五の緊急安全確保の対象でしたが、避難所に移ったのは最大八十七人と書かれていました。しかし、昨年九月の台風では千四百四十三人が避難しています。よって、大雨は台風より危機感を感じにくく、「自分は大丈夫だ」という気持ちから行動を起こさなかったということが分かりました。

 私は三年前の西日本豪雨のときに、山の近くの道を夜に車で走っていました。そのときは、いつもの雨だろうと思っていました。しかし、時間がたつにつれて不安がますますふくらんできました。すると、山からの土砂が道路にあり、車がすごく揺れました。土砂が多くあり、タイヤがパンクするのではないかと、本当に不安になりました。川の水も増え今にも氾濫しそうでした。なんとか家に帰ることができましたが、命の危険を感じたのは今でも覚えています。

 そして、そのときの経験から大雨のときは外出しないことや災害が起こる前に避難することの大切さを改めて感じることができました。今回の記事の佐賀県武雄市の人も過去の被災経験を生かして早めの避難ができたと書いてありました。しかし、災害が起こってから、被災してからは遅いので、個人個人で適切な判断をして、自分自身の命を守ってほしいと本当に思います。

 この記事を読んで、早めの避難の大切さや日頃から、ハザードマップを使って家族などと災害時の危険箇所や避難場所の位置を確認しておくことの重要性を知りました。

 私は改めて防災への意識を高めることができました。そして、もっと高めるために、避難訓練に積極的に参加したり、家族で災害が起こる前に自分たちがやるべきことを話し合ったり、災害後に役立つ非常持出品や非常備蓄品をしっかり準備しようと思いました。

《受賞コメント》
 文章を書くのは苦手でしたが、今回の受賞で自信になりました。今は新型コロナウイルスで避難所に行きにくいという人も多いと思うので、避難を呼び掛けることに難しさを感じました。新聞は国語力をつけるのに役立つと思うので、これからも生活に取り入れていきたいです。


高校生の部・松浦 礼奈さん(鳥取西高1年)
8月22日の日本海新聞「問われる社会 東京パラリンピックからA」を読んで
 「無事に、障がいとかも無く産まれてきて本当によかった」

 赤ちゃんを授かった母親のその一言。自分で産んで自分で育てる上での重労働を覚悟した母親が、その労力削減のため、我が子に求めること−障がいの有無だ。いくら子が愛らしいとしても障がいがあるというだけで母親の負担は膨大になる。世界中の十人に一人が障がい者というのなら、障がいのない子供を授かるのは狭き門の話ではない。できることなら、母親の望みを我が子に託したい。世の中の母親は少なからず一度は思うのではないだろうか。

 だが、無論ひどい話であるだろう。そもそも障がいがあると困るというのは事実とはいえ、子供の立場からすると、怒り、悲哀、さまざまな感情が煮えたぎる何とも凄惨(せいさん)な話だ。障がいがあるからというだけで世間から“可哀想(かわいそう)”という眼差(まなざ)しを向けられる立場。障がいというレッテルがまず、この世に無ければ皆同じ人間なのに、どうも同じ空気を吸わせてくれないこの息苦しさ。三井さんはそのような世間に対しての不服を、障がいというレッテルを貼られなかった幸せであろう人々にぶつけている。

 その苦しさを私たち障がいのない者は、理解し非難している“つもり”であった。我々は今の現状に見て見ぬふりをしていた。善と思っていた行動の一つに、三井さんも挙げていた某テレビ局の夏の番組がある。障がいというハンディがありながらも挑戦し、豪勢な演技を繰り広げるその姿を称賛する。それが障がい者の傷をより広げることになるとは、大多数が夢にも思っていなかったと思う。私もその一人で衝撃を受けた。

 一人の喜びは他の不幸、一人の善は他の怒り。私たちの思い込みとは食い違う、障がい者の思いに耳を傾けなければならない。手遅れだろうと、今まで与え続けた息苦しさをこれまでよりもさらに、問題視するべきである。−同じ人間として。

《受賞コメント》
 高校生になって障害の分野にもちゃんと目を向けようと、この記事を取り上げました。当事者の思いを正しくくみ取り、感想文に残すように苦心しました。元々新聞を読むのが好きなので、記事を通していろんな人の思いに触れていきたい。


  優秀賞
小学生の部・新倉あゆみさん(聖郷小6年)
7月5日の日本海新聞の「熱海土石流百三十棟流出」を読んで
 私が家族に、感想文を書く新聞記事はどれがよいか相談すると、「この熱海市の土石流のことで、今、日本中が心配しているんだよ」と言われました。この記事を見るまで、私は熱海市でこれほどの大規模な土石流が起きたことを、知りませんでした。大きな土石流が起きて必死に捜索している人や、避難所で不安な時間を過ごしている人が大勢いる中、私は何も知らず生活していたのだと思うと、今の普通の生活は当たり前でなく、幸せだということを改めて感じました。家族に相談してこの記事に出会えてよかったです。

 記事の写真を見ると、壊れた家や大量の泥の中で警察や消防、自衛隊など、大勢の人が協力して捜索している姿がありました。一軒一軒の家を丁寧に、あきらめず探してくれているその姿からは、一つ一つにしっかり向き合い、あきらめない強い気持ちが大切だと学びました。この記事の二日後に、鳥取にも大雨がやってきました。私が住んでいる地域の近くで少し被害が起き、それは、とても信じられない景色でした。私が経験した大雨よりも何倍も恐ろしいということが分かりました。今回の大雨を通して、私が住んでいる地域でも、いつ何が起こるか分からないと強く感じたので、何が起きても大丈夫なように、日ごろから準備をしておきたいと思いました。

 この記事を見る前、私は「新聞に書かれている、遠く離れた土地のことは、自分には関係ない」と思ってしまっていました。しかし、この記事を見て、同じ日本で大規模な土砂災害が起こり、一生けん命になっている人がいると知り、関係ないと思わず、被害者や捜索する人の気持ちになって考えたいという思いに変わりました。土石流によって居場所が分からない人、被害にあった人が大勢います。大規模な災害なので、復興はまだまだ時間がかかると思いますが、被害にあった地域やそこに住む方々が、希望を持って元気になってほしいと思いました。

小学生の部・寺岡優希君(城北小4年)
5月1日の日本海新聞の「思い出づくり最善の方法を」を読んで
 四都道府県に三回目のきん急事たいせん言が出されて、今年のゴールデンウイークも鳥取県内ですごすことになりました。ゴールデンウイークが始まった日は天気も悪くて、どこにも行けないなあ、ひまだなあと思っていた時に見つけたのがこの記事でした。

 雨が上がった三日の日にさっそく家族で米子城あとに行ってみました。

 鳥取市から米子市までは車で一時間四十五分、とちゅうで車の中から海が見えました。波がキラキラと光って、とてもきれいでした。車に乗っているだけでこんなにきれいな景色がみられるなんてと、とくした気になりました。

 米子城あとのちゅう車場に車を止めて、天守まで石だんを登っていきました。鳥取城あとにくらべると石だんが高く、天守までの道のりが長く感じました。

 天守にたどり着くと、目の前に新聞の写真で見た「街なみや中海が見渡せる三百六十度の大パノラマ」が広がりました。海と山が遠く、建物が小さく見えて、ちゅう車場に止めた車が豆つぶのようでした。とても高いところまで登って来たんだと思いました。

 ぼくは今まで長い休みになると県外に出かけることばかり考えていました。

 でも、この記事を読んで、自分で行ってみて、鳥取県内にこんなにすてきなところがあることを知りました。

 他にも水木しげるロードは家族で行ったことがあるとお母さんから聞きました。でもその時、ぼくは赤ちゃんだったのでよく覚えていません。この記事を読んでもう一度行ってみたいと思いました。

 二年後、ぼくたちのしゅう学旅行の行き先はまだ、どこになるか分かりません。

 もし県内ならもっと鳥取のいいところを見つけられるし、県外なら鳥取にないものを見たりけいけんしたりできると思います。今からしゅう学旅行がとても楽しみです。

小学生の部・坂本理央さん(醇風小4年)
3月5日の日本海新聞の学校新聞「醇風小」を読んで
 「理央がもうすぐ通う醇風小学校が、今日の新聞にのっているよ」  学校から帰ると、母が新聞を見せてくれました。時々、山いん地方の小中学校の記事が一ページいっぱいにしょうかいされます。

 わたしが大好きなコーナーの一つですが、その日はどんよりとした気分で、あまり読む気になれませんでした。

 引っこしと転校の日が近づいていました。大好きな友達や先生とお別れするのがさびしくて、何日もずっと落ちこんでいました。

 母は、わたしをはげまそうと、明るい声で記事を読んでくれました。少しきょう味がわいてきて、母といっしょに記事を読みました。「れきしのある小学校で、児童数も明道小と同じくらいだね。学校行事も楽しそうだね」と、母が言いました。

 大好きな明道小と、にたふんい気で少し安心しましたが、記事にのっていた子は知らない子たちで、六年生が作った新聞だから、わたしが四月に転入しても、卒業して小学校にはいません。しょんぼりしていると、母が、「この子たちは卒業してしまうけど、この子たちの妹や弟はきっといるよ。もしかしたら同じクラスになるかもしれないね」と、言いました。

 それから、「明道小も四年くらい前に記事になったから、今の明道小の理央の同級生たちが六年生になったとき、記事になったらすごいね」と、言いました。

 わたしは、記事を読んで、新しい出来事が始まる、わくわくする気持ちがわいてきました。今はつらくても、未来はきっと楽しくて、すてきな日が来る予感がしてきました。

 新聞は、か去の出来事だけでなく、希望につながる未来ものっていると思います。記事がきっかけとなって、明日やしょう来が、きっとすてきになると、前向きな気持ちがわいてきます。わたしも、さびしくても負けないで、明るくがんばっていこうとおもいました。

中学生の部・有本七渚さん(鳥大付中2年)
8月9日の日本海新聞の「東京五輪開幕」を読んで
 「スポーツの力、コロナ下に光」本当にその通りだと思う。

 これは、コロナ禍の中で開催されたオリンピックについての記事だ。はじめ私は、世界中でコロナウイルスが流行しているこの状況の中で、オリンピックを開催する意味はあるのかと思っていた。実際、「国内の1日当たりの感染者数は大会中に約3倍に急増」という記事もあった。また、オリンピックが開催されている中でも、医療従事者の方々は懸命に治療をして下さっている。だから私は、こんな時だからこそ気をゆるめるのではなく、気を引き締め、感染対策に最善を尽くしていきたいと思う。

 しかし、はじめはオリンピックを開催する事に反対していた私だが、オリンピック関連の記事を見ている時、私と同世代の選手の活躍ぶりや一生懸命競技に励む姿をたくさん見て、コロナの影響で部活動が一時中断になってしまい、落ち込んでいた私はその姿に元気づけられた。そんな選手の活躍を見て、私も今できる事を全力で頑張らなければいけないと思い、前に進む事ができた。きっとこう思ったのは、私だけではないと思うし、これこそが「スポーツの力」なのだと思う。

 そして、日本でも重要視されていたLGBTへの理解も、このオリンピックを通してさらに世界中に広がったのではないかと思う。今回のオリンピックでは、「多様性と調和」というテーマに沿って開催されていたが、その面でも記事にあるように、「性的適合手術で女性となった重量挙げ選手が五輪史上初めて女子競技に出た」などと、世界中もLGBTに注目したと思う。これはLGBTQの選手の方々が、勇気を出して世界中に発信してくれたおかげであり、このオリンピックをきっかけに、今後より一層LGBTに対する理解が進んでいけばよいと思う。

 これから八月二十四日にパラリンピックの開幕も予定されている。パラリンピック開催にも賛否両論はあるが、一人ひとりの意識の持ち方次第で感染者を減らす事はできると思う。私もその中の一人として、この困難に立ち向かっていきたい。

中学生の部・清水琴葉さん(鳥大付中2年)
7月28日の日本海新聞の「BBQ禁止の岩美の海岸不届き者≠イみ放置」を読んで
 私は、新聞を読んでいるとある記事の見出しと写真が目に入りました。その記事は、山陰海岸ジオパークに含まれている岩美町の海岸にバーベキュー用具や炭、空き缶などのごみが放置され、きれいな景色が台無しになっているという内容でした。

 この岩美の海は、迫力満点の岩山、白く輝く砂浜、透明度の高い海が魅力です。また、その海はエメラルドグリーンとコバルトブルーのコントラストが美しく、宝石のような輝きを見ることができます。私は小さいころに行って泳いだり、船に乗ったりして楽しんだ記憶があります。

 しかし、このごみ放置問題は年々悪化していて、今年の四月からバーベキューをするのは禁止にしたそうです。それでも、バーベキューをする人は減らず、七月に入るともっとごみが目立つようになったそうです。その原因として私は、新型コロナウイルスが関係していると思います。この新型コロナウイルスは屋内よりも外での活動を望まれます。そのため、バーベキューやキャンプなどをする人が増えその結果、ごみが放置されるようになったのだろうと思いました。しかし、バーベキューやキャンプをして楽しむことはいいと思うけれど、マナーはちゃんと守るべきだと思います。ごみを放置した人は何も思っていないかも知れないけれど、このきれいな海を見るために来た観光客の思い出や地元の人達の自慢の海を悪くしているからです。

 地元の方は、毎日のように海の美化に努めておられ、放置されたごみの後始末をされています。本当は使った本人がしないといけないはずなのに、関係ない地元の方が代わりにしているのはおかしいと思いました。マナーを守れば、海が汚れることはないと思います。このマナーやルールを守ることは海に関わらないさまざまなことも同じだと思います。

 例えば、私は通学や下校で公共交通機関を使っていて、前は下りる人を優先せずに勢いよく入っている人がいて危険だなと感じることがありました。しかし、学校でのマナーアップ活動でマナーが良くなり、それがまわりの人達にも広がっていった気がしてうれしかったのを覚えています。私は、ルールやマナーはみんなが気持ちよく過ごすためにつくられたものだと思います。そのルールやマナーをみんなが意識すると、よりよい社会になるのではないでしょうか。

中学生の部・浜本芭琉さん(湯梨浜学園中2年)
6月13日の日本海新聞の「3000株 梅雨の彩り」を読んで
 朝、新聞を読むとこの記事が僕の目に飛び込んできた。本格的な梅雨空となった2021年の6月13日、鳥取市美萩野3丁目のあじさい公園では約3000株のアジサイが6〜7分咲きとなった。訪れた家族連れは、淡い青や紫の花と鮮やかな緑の葉がしっとりと雨にぬれた梅雨ならではの風情を楽しんだ。

 この記事を読んで、僕はアジサイへの関心がとても高まった。もともと僕はアジサイだけでなくそもそも花に興味がなかった。だがこの記事を読んでアジサイだけでなくいろいろな花について知りたくなった。その理由を今から2つ説明したいと思う。

 1つ目はあじさい公園の美しい写真に目をうばわれたからだ。記事の文章に、「淡い青や紫の花と鮮やかな緑の葉がしっとりと雨にぬれた梅雨ならではの風情」と書いてあり、美しい情景が想像できた。気づいた人はいると思うが、僕はこの文を2回も使っている。それほど、この写真が美しいということだ。さらに写真を見ることでその美しさが本当に伝わってくる。僕は文を読む前に真っ先にこの写真が目に入ってしまったのだ。

 2つ目は人々の思いによって、あじさい公園に行ってみたいという気持ちが高まったからである。地元住民がアジサイの世話をしていると書いてあり、地元住民の思いが伝わってくる。さらに、来場客が「子供に季節のものを見せたいと思い来たが思ったより多くのアジサイが咲いていて大人も楽しめる」と書いてありどの世代が来ても満喫できると僕は思った。それもそうだ。こんなに美しいアジサイが咲いているのだ。これを見ていやな気分になる人はいないと思う。来年これを機にこのあじさい公園に行ってアジサイの美しさを実際に感じていきたいと思う。

 ところでみんなはアジサイの色は地の性質により花の色が変わることを知っているだろうか。土が酸性だったら青色のアジサイに、土が中性から弱アルカリ性だったらピンク色のアジサイに、ふつうの土では紫色のアジサイになるのだ。これを聞いたとき、とてもおどろいたし、アジサイの可能性について、まだまだ知りたくなった。来年はどんな色になるのか楽しみである。このあじさい公園が僕が大人になってもいつまでも美しく残り続けることを僕はいのっている。この記事を見た人もそうでない人も、ぜひこのあじさい公園に行ってほしい。

高校生の部・奥川幸梅さん(米子北斗高2年)
5月4日の日本海新聞の「女性政策・共同通信世論調査 男女平等実現せず64% 政治、社会通念で顕著」を読んで
 「男女平等」。ここ数年、この言葉をよく耳にする。私の学校でも今年から取り組んでいるSDGsの十七の目標の中にも「ジェンダー平等を実現しよう」というものがあるように「男女平等」は世界的にも注目される問題となってきている。調べてみると日本でも「男女平等」を実現するために「ポジティブ アクション」や「育MENプロジェクト」など、さまざまな取り組みが行われているようだ。

 しかし、私はこのような取り組みがあることを知らなかった。また、各国の男女格差を測る「ジェンダー・ギャップ指数」では一五六カ国中、日本は百二十位と最低水準であると言われている。このように私を含め国民は「男女平等」問題が世界でも取り上げられている今でもなんとなく認知しているだけであると思う。実際、行われた調査では「男女平等」が実現しているかという問いに対し「実現していない。あまり実現していない」と思う人が計六十四%いることがわかった。調査対象の約半数以上が実現していないことを自覚しているにも関わらず、日本ではなかなか実現の方向へと進まない。

 私は原因の一つとして昔からの風習が大きいと思う。これが原因の一つなのは今に始まったことではないが日本では昔から男が後継ぎである、男が上司になるといったことが多い。日本の歴代総理大臣も男ばかりである。しかし、私が調べただけでも日本国内で成功している女性起業家の方は多く存在している。また、実際に行われた調査では、女性総理大臣の誕生について「期待する、どちらかといえば期待する」という人が計七十七%を占めた。昔からの風習やルールが大切な時もあるが「男女平等」に関してはもう昔の風習などに付き合う必要はない。海外では国の中心である首相が女性である国や、企業の中で女性が活躍している中で日本は遅れをとっている。「女は家、男は仕事」という法律があるわけではないし、力の仕組みでどうしても筋力の差が男女にあったとしても頭の構造には関係ないので、女性にもいくらでもアイデアを発想する力がある。

 国の中心や企業の中心、トップとなる人に必要なものはプライドや外見の強さではない。いかにその国や企業を発展させる発想力や行動力があるかだと思う。発想力、行動力がない人間などいない。またそれに男女差は関係がない。日本で一日も早く女性がさまざまな面で躍動できる日が来ることを願っている。

高校生の部・森原美希さん(鳥取敬愛高3年)
6月8日の日本海新聞の「人への礼節、パワハラ防ぐ 不快な言動やめ良い関係に」を読んで
 ハラスメント規制法の施行から一年。最近ではあまりニュースで見なくなっていたパワハラ問題ですが、この記事を読んで、まだまだ多くの人が被害に遭っていると知りました。

 ハラスメント規制法は、パワハラを定義し、企業に相談体制の整備や、加害者への厳正な対処などを義務付けるもの。人格の否定や病歴といった個人情報の暴露などはパワハラに当たりますが、法律や指針が浸透したとは言い難いと言えます。実際に、誤った情報が周囲に広まり、会社に居づらくなり退職してしまったという事例がたくさんあります。さらにはそれが原因でうつ病と診断された方も多くいるようです。

 私はこの記事を読んで、対策がされているにも関わらず、他人の身勝手な言動、行動で苦しんでいる人がいることに驚き、同時にすごく悲しい気持ちになりました。被害者は何もしていないのに、加害者の一言で被害者の人生がガラリと変わってしまう。そんなことがあっていいのか、加害者は一度でも被害者の立場になって考えたことがあるのか、とても疑問に思いました。当事者でなくとも、見て見ぬふりをする人がいるから、被害者が一人取り残され、追いつめられていく。そんな負のループが永遠と続いていく社会は嫌です。

 では、どうしたらパワハラがなくなるのかと考えたとき、この記事に書いてある通り、自分の価値観で人を判断せず、人への礼節を大切にすることだと私は思いました。誰もが働きやすく、我慢してつらい思いをする人が一人もいない職場になれば、自然と明るい雰囲気になり、多種多様な意見が飛びかう良い企業が増えていくと思います。

 私は、この記事の内容をもっとたくさんの人に知ってほしいと思います。どれほどの人がこの記事に関心を持ち、自分を見つめ直そうというきっかけにしてくれるかは分かりませんが、少なくとも私のように、この問題を他人事だと思わず、少しでもよりよい社会になるように行動してくれる人が増えたらいいなと思います。

高校生の部・清水七海さん(岩美高1年)
6月29日の日本海新聞の「レジ袋4人に3人辞退」を読んで
 レジ袋有料化から一年。あなたはどうしているだろうか。マイバッグを持参する人、有料だけどその都度購入する人などさまざまだ。実際にどのくらい効果があったのだろうか。記事を読み進めると、四人に三人がレジ袋を辞退する効果が出ていることが分かり、顧客からは「有料化に慣れた」との声もある。よって、環境問題解決の第一歩につながると思いきや、そう簡単にはうまくいかないのだ。日本から毎年排出されるプラスチックのうちレジ袋が占める割合は2%程度と言われごく僅かである。レジ袋有料化だけでは環境問題を解決するには困難だ。そこで、レジ袋を含めるプラスチックごみ削減に向け世界中で取り組み、意識を高めていくべきだ。

 私は、去年SDGsを学習し、同じようなことを考える機会があった。プラスチックによって起こる環境問題は数えきれないほど世界中で取り上げられてきた。問題を解決するためによく呼びかけて言っていたことが「3R」だ。3Rはリデュース、リユース、リサイクルである。例えば、リデュースはレジ袋をマイバッグにかえること。リユースは洗剤やシャンプーなどの詰め替えを利用し、本体のボトルを再度利用すること。リサイクルはごみの分別を行い資源を再利用することで、少しでもプラスチック削減につながるのだ。

 一方で、レジ袋を含めるプラスチックは私たちの生活の場では便利で必要不可欠なものである。そのため、未だに反対意見の人もいるのだ。たしかに、便利でよく利用しているとはいえ、気づかないうちに地球を破壊し続けているのだ。だから、誰もができるレジ袋の有料化を義務付けプラスチックに対する人々の意識を変えたかったのではないか。

 したがって、プラスチックに頼る生活を辞め3Rを意識して生活するべきだ。3Rは私が例にだしただけではない。自分で調べてみることで新たな発見があるかもしれない。人間の性格上、一人ではすぐに意識できず行動にも移すことは難しいと考える。その際は、家族や地域、学校で取り組むのもいいだろう。今、未来のために何ができるのか。一人一人の小さな意識が地球を救う。ごく僅かなごみが積み重なると問題解決につながるのだ。

  入賞者の皆さん
小学生の部
【最優秀賞】 有福桜(聖郷6年)
【優秀賞】 坂本理央(醇風4年)
新倉あゆみ(聖郷6年)
寺岡優希(城北4年)
【優良賞】 神田そよ(佐津4年)
高塚昊生(船上4年)
野間田結菜(船上6年)
西田奏音(船上5年)
高塚侑生(船上4年)
【優秀学校賞】 船上小
中学生の部
【最優秀賞】 小久江凜奈(桜ケ丘3年)
【優秀賞】 清水琴葉(鳥大付2年)
有本七渚(鳥大付2年)
浜本芭琉(湯梨浜学園2年)
【優良賞】 黒岩真羽(智頭3年)
竹中千乃(名和2年)
松本千陽(智頭3年)
山根孝介(湖東3年)
福田しずく(湖東3年)
【優秀学校賞】 鳥大付中
高校生の部
【最優秀賞】 松浦礼奈(鳥取西1年)
【優秀賞】 奥川幸梅(米子北斗2年)
森原美希(鳥取敬愛3年)
清水七海(岩美1年)
【優良賞】 前住梨亜(鳥取湖陵3年)
細田めい子(米子高専3年)
中川莉花(米子東2年)
田中想夏(鳥取商3年)
長田真緒(青谷1年)
【優秀学校賞】 米子高専

【主催】新日本海新聞社 、日本海新聞を発展させる会
【後援】鳥取県教育委員会

   
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