第20回大伴家持大賞入賞作品（児童生徒）
テーマ「見る」
＜大賞＞
見ててねと自転車をこぐ弟はぐんぐん進むもう見えないよ
千崎 栞（鳥取市・国府中2年）
＜入選＞
ふくろうの一家が山へお引っ越しテレビが見せた二羽の赤ちゃん
有田 美月（鳥取市・用瀬小6年）
汽車の中途中で見える自分の家もう少しだから待っていてね
浜津 蘭（鳥取市・湖東中2年）
放課後に隣でこいだブランコで君への気持ち言おうか迷う
西村 麻那（鳥取市・鳥取商業高2年）
＜佳作＞
七夕の 空を見上げて 花びらに 星を入れつつ わらう朝顔
佐々木 陽子（東京都・白百合学園小2年）
夕焼けを見ればカラスが飛んでいるオレンジ色に気持ちもそまった
原田 菜月美（大阪府・大教大付属天王寺小6年）
川土手の桜美し法勝寺一式飾りが桜を照らす
遠藤 聖也（鳥取県・法勝寺中2年）
真っ暗で「何も見えない」声がただ耳奥残る晴天のガマ
三輪 祐果（京都府・京都女子高3年）
暑い夏バットかまえるぼくのまえまがってくるボールが見える
山根 豊輝（鳥取市・国府中1年）
友達と天体観測高３の最後の夏に空を見上げる
山本 茜（鳥取市・湖陵高3年）
木の葉ゆれ風の通った道見えた稲を揺らした風も見えてる
山根 伶（鳥取市・用瀬小5年）
いつからかみてる未来がちがうから共同戦線離脱宣言
地本 梨沙（北海道・札幌北高3年）
眺めるはデスクトップの中の君入り込めない君の次元へ
鈴木 結花（鳥取市・鳥取商業高2年）
氷ノ山ブナの林をぬけたならぱっと広がる山小屋への道
山 湧登（鳥取市・神戸小5年）
＜団体賞＞
鳥取市立宮下小学校
足立区立平野小学校
北栄町立大栄中学校