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受賞作品 感想文部門


  入選
レアの星−友達の死−を読んで

田中 魁人
境港市立余子小学校2年


 ぼくは、この「レアの星|友だちの死|」という本を見たとき、少しいやな気もちになりました。ひょう紙の女の子はかなしそうな顔をしているし、色もくらくて、「死」という字が、とてもこわく思えたからです。ぼくは今まで、死について考えたことがありません。おじいちゃんは、ぼくがうまれてすぐに死んでるし、かっていた犬が死んだときも、まだほいく園だったから、そのときどんな気もちだったのか、おぼえていません。この本のひょう紙からは、人が死ぬ、それも友だちが死ぬということは、かなしくて、とてもこわいことのように思えました。

 この本のしゅ人公は、ロビンとレアです。ふたりは、いつもいっしょに学校に行くほどなかよしです。なかよしのレアが入いんして、ロビンはとても心ぱいしました。ぼくは入いんしたことがありません。でも、友だちに会えないし、遠足にも行けないなんて、レアはとてもさみしかったと思います。そして、くすりのせいで、かみの毛がぬけるなんてとてもびっくりしました。ぼくなら、かみの毛がみじかいから、かわってあげたいと思いました。ロビンは、レアがガンというおもいびょう気ということを知りました。それでも毎日びょういんに行って、うさぎのぬいぐるみのお話を作って話してあげたり、レアの大すきな「星の王子さま」の本を読んであげたりします。ぼくは、自分のかなしい気もちより、レアがさみしくならないように、そばにいてあげるロビンは、やさしいだけじゃなく、強いと思いました。

 レアは死にました。ぼくは、かなしくもこわくもありませんでした。レアの星は、青くて、小さくて、かわいい星です。きっと空から、ロビンのことをずっと見ています。ロビンも、ずっとレアの星を見つづけると思ったからです。今のぼくは、すぐにないてしまうし、気もちもよわいです。これからぼくは、ロビンのように強くなりたいです。
(「レアの星−友達の死−」)


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