受賞作品 感想文部門


  鳥取県知事賞
「見つけたいな」

亀尾 茉央
南部町立西伯小学校1年


「いやはや」光村教育図書


「いやはやって、なんかきらい」

わたしは、はじめそうおもいました。

 れんしゅうすれば、できるようになるかもしれないのに、あきらめてしまったから。ほんとうはすごく空をとびたいはずなのに、とびたくないとつよがっていたから。でも、ほんとうのわけは、いやはやとわたしが、にているとおもったからです。

 わたしには、みいちゃんというふた子のきょうだいがいます。みいちゃんは、学校のマラソン大かいで一いになりました。二人でならっているバレエでも、みいちゃんはからだがやわらかくて、足もたかく上がります。スキーにいっても、わたしがとまれなくて、ころんでいるよこを、すいすいとすべっていきます。私もみいちゃんとおなじようにれんしゅうしているのに、いつもみいちゃんのほうが早く上手にできてしまいます。わたしはいつのまにか、みいちゃんにはかなわないと、やるまえからあきらめるようになっていました。

 でも、うみがおよげるいやはやを見て、わたしは気づいたことがあります。いやはやは、空はとべないけれど、ほかのねことおなじことができないことは、だめなこと?かなしいこと?わたしは、ちがうとおもいます。だって、空がとべなくても、ほかのねことちがうことができるなんて、とてもすてきなことだからです。

 わたしのとくいなことは、なにかな。わたしは本をよむのがすきで、たくさんの本をよんでいます。バレエでは、音にあわせておどるのが上手と先生にいわれたこともありました。くにの名まえや、こっきもしっています。かみしばいをじぶんでつくったこともありました。わたしにも、うみがおよげるいやはやのように、いいところがいっぱいです。

 わたしは、この本をよんで、ほかの人とくらべなくてもいいんだということがわかりました。これからは、わたしができることをもっともっと見つけていきたいです。


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主   催 鳥取県学校図書館協議会、新日本海新聞社
特別協賛 鳥取支社
協   賛 鳥取県教科図書販売株式会社、鳥取県書店商業組合、鳥取県教育文化振興会、金の星社、くもん出版、そうえん社、汐文社、福音館書店、ポプラ社、理論社、光村教育図書

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