受賞作品 感想文部門


  入選
「いやはや」を読んで

北村 藍子
米子市立就将小学校2年


「いやはや」光村教育図書


 バグやビジューが、くもの間を楽しそうにとんでいるのを、いやはやは一人で見ていました。せなかが、とってもさみしそうです。

 いくら同じねこだと言っても、とくいなことやふとくいなこと、できることやできないことがあります。バグやビジューは、いやはやのできないことだけをからかって、いけないなと思いました。そんな時、親友のポーティアが、いやはやに、やさしく声をかけてあげていました。わたしは、なんだかほっとしました。でも、バグやビジューにも、いいところがありました。いやはやに、空をとぶ楽しさを教えてあげようとしたことです。二人が、海の上で、たまたま前足をはなしたから、いやはやが水の中をおよげることがわかったのです。ほかのねこたちにはないとくいなことが、いやはやにはあったのです。

 人間も同じです。わたしにできることが、ほかの人にはできないということもあるし、ほかの人にはできるけど、わたしにはできないということもあります。わたしは、ピアノをひいたり、バレエをおどったり、おり紙をきれいにおったりすることはできます。でも、さか上がりをしたり、うんていをしたり、長いきょりを走ったりすることは、にが手です。わたしは、この本を読んで、小さいころによく聞いた「わたしと小鳥とすずと」のうたを思い出しました。そのうたのように、いやはやも、ポーティアも、バグもビジューも、みんな一人一人ちがうということは、すてきなことなんだと思いました。わたしにも、ポーティアや、バグやビジューのような友だちができるといいです。そして、わたしも、ポーティアみたいに、友だちが、なにかできないことがあって、からかわれて、かなしんでいる時は、からかった友だちに、その友だちのいいところを教えてあげられるような人になりたいです。こんなこともできるよ、あんなこともできるよと、いっぱい教えてあげたいです。


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主   催 鳥取県学校図書館協議会、新日本海新聞社
特別協賛 鳥取支社
協   賛 鳥取県教科図書販売株式会社、鳥取県書店商業組合、鳥取県教育文化振興会、金の星社、くもん出版、そうえん社、汐文社、福音館書店、ポプラ社、理論社、光村教育図書

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