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受賞作品 感想文部門
私の未来へと続く道
信瀬 碧
大山町立大山小学校4年 「見習い警察犬きな子 〜圭太の物語〜」 汐文社 |
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保育士さんになりたい。それは、私が小さいころからずっとかなえたい夢。この本を読んで、夢をかなえ、仕事をするということがどれだけ大変で、そしてやりがいのあることかということが少しだけわかったような気がする。
私が一番心に残っている所は、杏子が体の弱いきな子を自分から警察犬にすると言って育てる決心をした場面だ。もし、私だったら体の弱いきな子を育てる自信がない。それに、私の場合気が短いのでもし困ったことがあったり、自分の思い通りにならないことがあってりするとすぐに腹を立て、何も考えずに訓練士をやめてしまうと思う。だけど杏子は、あきらめずにきな子を一生けん命育てている所がすごいなと思った。きな子は体も弱くて絶対警察犬にはなれない犬だと言われていた。きっと杏子は、きちんと育てられるか不安だったと思う。でも、「自分のパートナーを見つけ、その犬をりっぱな警察犬に育てる。」という小さい時からの夢を持っていたから、むずかしいことにも、立ち向かうことができたのだと思う。
杏子は、きな子が警察犬になるための試験に合格するように朝も夜も一生けん命訓練した。しかし、一生けん命になりすぎて、きな子がたおれるまで追いこんでしまった。きな子は、杏子の期待にこたえようと必死に訓練をがんばったんだと思う。そのことで杏子は夢だった訓練士を辞めようとしてしまう。けれど、このことできな子と杏子のきずなは消えることはなかった。おく病だったきな子が台風の中、足をくじいた新奈を助けるために、土しゃくずれで通行止めになったあぶない道を進み、杏子をよびに行くことができたのだ。もし、私だったら自分の命もあぶないのに、そこまでして人を助けることはできないかもしれない。けれど、杏子がきな子のためを思って、一生けん命接したから、きな子は勇気を持つことができたのだ。どんなにすばらしい力を持っていたとしても、自分一人ではうまくその力を働かせることができないのかもしれないと思った。
きな子は、二回目の試験にも落ちてしまった。けれど、おたがいのことを大切に思い、がんばり続けるきな子と杏子には、きっとすばらしい未来が待っていると思う。
私はこの物語を読み終えて、夢を持ち努力をし続けること、一生けん命相手のためを思って行動すれば、自分の真心は相手に伝わる、ということを学んだ。
私の前にも、大きく広い道が続いている。それは、私を支えてくれるお父さん、お母さん、弟の浩志、おじいちゃん、おばあちゃん、そしてたくさんの友達とつながっている。私がこまったり、くじけそうになったりしたら、周りの人たちの力も借りながら乗りこえていきたい。そして、優しくたくさんの子どもたちを幸せにすることができる保育士さんになれるよう、努力していきたい。
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