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受賞作品 感想文部門
人の事も考えて行動する!
伊藤 真優さん
琴浦町立八橋小学校4年 「ねこじゃら商店 世界一のプレゼント」(ポプラ社) |
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おのぞみものが何でも手に入る「ねこじゃら商店」で買う世界一のプレゼントってどんなものだろう。おもしろい題名にひかれて、読んでみることにしました。
「ねこじゃら商店」には、様々なお客さんがやってきます。きつね、やせた男、サル、サンタクロース。中には、店のあるじ白菊丸をだまそうとする古だぬきまでやってきます。そして、注文する世界一のプレゼントも様々でした。
読んでいて気がついたことがありました。それは、白菊丸は、「だれかのために必死にプレゼントを探している人」の願いをかなえていることです。
米作りに必要な雨を買いに来たきつねのために「入道雲」を、そして、たくさんのお客さんをもてなしたいサルのために、「ヒャクミノ木の種」を売りました。サンタクロースは歌を思い出せない人へのプレゼントにこまっていたので、「わすれじのオルゴール」を売りました。
どれも難しい願いでしたが、白菊丸はそれにぴったりのプレゼントを探します。まさに世界一のプレゼントだなと思いました。
ねこじゃら商店のルールでは、買えるものは一つだけです。最後のお話では、「わすれじのオルゴール」を二つラッピングしていたので、どうするのだろうと思っていました。でも、白菊丸からサンタクロースへ世界一のプレゼントをしたのです。白菊丸は、かっこいいなと思いました。
私が、ねこじゃら商店に行って買うとしたら、何をお願いするか考えました。はじめは、商売はんじょうになる「まねきねこ」がいいと思いつきました。でも、自分がお金持ちになるような願いはかなえてもらえそうにありません。人のためになることをいろいろ考えてみました。
そこで思いついたのは、「読書が苦手な人に、本が大好きになるような本をしょうかいしてくれる図書館」です。サルが買った「ヒャクミノ木」は、お客さんが食べたいものの味がする実ができたので、読書が苦手な人にぴったりの本も出してくれるんじゃないかなと思いました。
この物語にはもう一つひみつがかくれています。それは、昔話がかくれていることです。「世界一のプレゼントを買いに来た男の話」では、やせた男は、村一番の娘と結婚するためにプレゼントを買いに来ますが、これは、「かぐやひめ」の話によく似ています。また「ごちそうを買いに来たおサルの話」は、ヒャクミノ木を育てるところが「さるかに合戦」のかきの木を育てるところとよく似ています。
いろいろなひみつがかくれていて、とてもおもしろかったです。だから、富安陽子さんの書かれた本をもっと読んでみたくなりました。「ねこじゃら商店へいらっしゃい」という本も出ているので、早速読んでみようと思います。
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