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受賞作品 感想文部門
犬と人げん、にたものどうし
小倉弓佳さん
日野町立黒坂小学校1年
「いぬのおしりのだいじけん」(ほるぷ出版)
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「いぬのおしりのだいじけん」って、どんなじけんだろう。わたしは、早くよみたくて、わくわくした。せかい中の犬たちがあつまるパーティの日。けがわのコートは、そのままで、おしりはぬぐ。人げんだったら、人のいえでは上ぎはぬぐけど、おしりはぬがない。なんだか、犬と人げんは、やることがあべこべだ。
犬は、じぶんのおしりがどれかわからなくなったから、出あった犬のおしりをかぎあってしらべるようになった。だから、みちばたで、二ひきの犬がおしりをかぎあって、ぐるぐるまわっているんだ。
わたしのいえのちかくに、くろくて大きい犬がいる。子犬のときは、小さくてかわいかった。よくにぼしをもっていって、たべさせていた。ある日、おかあさんとそのいえに手がみをもっていった。わたしは、犬はげんきかなとおもって、犬小やをのぞいた。すると、犬は、わたしのかおを見て、しっぽをふってとんできた。犬の力がつよくて、くさりがきれてしまった。そして、わたしのかたにまえ足をのせ、一生けんめいワンワンと大ごえでほえた。わたしのかおの正めんに犬のかおがある。かまれるかもしれない。わたしは、こわくなってうごけなかった。
もしもあのとき、わたしのおしりのにおいをかがせたら、わたしとなかよくなれたかな。それとも、おしりを出したしゅんかん、がぶっとかまれたかな。おかあさんは、
「犬のはなはよくきくから、においをかいだだけで、あい手のことがよくわかるんだよ」といった。なるほど、においをかぐとあい手のことがよくわかってあんしんするんだ。わたしも、おかあさんがしごとからかえると、とびついておかあさんのにおいをくんくんかぐ。わたしのこころが、ほわあととけそうになる。あれ、わたしも犬みたい。犬と人げんは、あべこべだとおもっていたけど、にている。にているものどうしなかよくしたいな。
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