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受賞作品 感想文部門
「ゆう気を出してよかったね」
中田多笑さん
八頭町立八東小学校2年
『くれよんがおれたとき』(くもん出版) |
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この本を読んで、「さくらちゃんとわたし、にてるなぁ。」と思いました。ちょっと前に、友だちにこわれたキーホルダーをかえっこしてとたのまれたことがありました。その時、「いいで。」と言ってしまったけど、本当は心の中で「やだなぁ。」と思っていました。でもいやな人だと思われたくないという気もちもあって、かえっこしてしまいました。
わたしだったら、新ぴんのクレヨンをつかうとき、もったいないからとくべつな時につかいたいと思います。そんなだいじなクレヨンなのに、力を入れてぐいぐいつかわれたら、気になって自分の絵がかけないさくらちゃんの気もちがよく分かります。ちょっとだけって言ったのに、どれだけつかわれるか、そわそわしたと思います。でも、「やめて。」って言えなかった気もちもよく分かります。
「ぜんぜんかいていない。」と言われて「だって」のつづきが言えなかったときも、本当は「心ぱいで気になってかけなかったんだよ!」言いかえしたかったと思います。でもふてていることに気づかれるのはもっといやで、言えなかったんだと思います。
わたしも友だちとなか直りできずに帰ったことがあります。ゆるせない気もちも少しあったけど、明日なんて話しかけようともやもやした気もちのほうがとてもいやでした。
ゆうちゃんの絵がコンクールに出されることがきまった時は、まだゆるせなくて、いじになっていたと思います。でも、ゆうちゃんの声がふるえていたから、ゆうちゃんをこんなにこまらせていたとようやく気づいて、「コンクールに出たらうれしい。」と言えました。いつもは小さい声のさくらちゃん、大きな声で言えてすごいね。す直になって、またゆうちゃんとなかよしにもどれてよかったね。
さくらちゃんは、いじをはらずにす直に気もちをつたえたから、心がすっきりしたと思います。今どはわたしも、ゆう気を出して正直な気もちをつたえたいです。
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