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受賞作品 感想文部門
「心の中の友だち」
合田 遥音さん
米子市立加茂小学校2年
『うさぎさんつきからとびだす』(潮出版社)
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「うさぎさんの心の中に、ずっと友だちがいますように。」
ぼくなら、このおねがいをします。
月にすんでいるうさぎさんは、みんなのおねがいを星にするおしごとをしています。でも、ずっと一人ぼっちだったから、かなしかったんだと思います。だから、月から地きゅうにたびに出ました。友だちができてしあわせだったけれど、空に星がなくなったのは自分のせいだって気づいたから、友だちとさようならすることをきめました。
ぼくは、うさぎさんがさようならするときに、すごくかなしかったと思います。ぼくもようちえんのときに同じ気もちになりました。ひっこしをして、なかよしの友だちとおわかれしたからです。おわかれ会で友だちが歌をうたってくれたときに、かなしくてないてしまいました。でも、ぼくとうさぎさんがちがうのは、ぼくにはひっこしをした場しょで新しい友だちがたくさんできたことです。うさぎさんはみんなとおわかれしたら、月で一人ぼっちです。さいしょは、すごくかなしいかなあと、うさぎさんのことをしんぱいしました。でも、ぼくはだいじょうぶだと思います。なぜかというと、友だちといっぱいあそんだ楽しい思い出や、月に帰る手つだいをしてくれたやさしい思い出が、うさぎさんの心にぜんぶのこっているからです。
うさぎさんが月に帰ったら、友だちからおくりものがとどきました。ぼうえんきょうです。のぞくと、うさぎさんは友だちに会えます。ぼくにはぼうえんきょうはないけれど、前の友だちからの手紙を読むと心があたたかくなります。はなれていても、心と心でお話ができるからです。ぼくの心の中には、ずっと友だちがいます。だから、うさぎさんの心の中にもずっと友だちがいてほしいです。
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