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受賞作品 感想文部門
「ニコニコ虫になりたいな」
小椋 日生希さん
倉吉市立関金小学校1年
『きょうは泣き虫』(好学社)
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「きょうはなき虫」というだい名を見たとき、ようちえんのころのわたしのことだとおもいました。
おはなしに出てきたクワガタは、大きくてかっこいいけれどなんだかいじわる。でも、カブトにすもうでまけてひとりぼっちになってしまいます。
クワガタが、カブトにすもうでまけたとき
「みんなにいじわるしたからだよ。」
「クワガタが、すもうにまけてよかった。」
とおもいました。だけど、なんだかもやもやチクチクかなしい気もちになってきました。コクワガタが、クワガタをさそってくれたときは、ポカポカほっとやさしい気もちになりました。
クワガタさん、いいものやすてきなものは、一人じめしたくなるよね。わたしも、かわいいものを見つけたときはひみつにしたいっておもうことがあるよ。でもね、おともだちが、わたしが見つけたものを見て、
「ひなぎさん、それすてきだね。いいね。」
とうれしそうにはなしてくれたから、みんなといっしょにうれしい気もちになったほうがもっとうれしくなるってわかったよ。
コクワガタさん。コクワガタさんはきっと、みんなでたのしい気もちになりたかったんだよね。みんなですもうをしたら、ぜったいたのしいってわかっていたんだよね。一人ぼっちは、一人ぼっちになった人も一人ぼっちにした人もかなしい気もちになるよね。
この本をよんで、なき虫はいやなことやかなしいことがあるからなき虫なんじゃなくてうれしかったりこころがポカポカしても、なき虫になっちゃうことがわかりました。
わたしの中にも、本の中に出てきた虫とおなじ虫がたくさんいます。すこしのやさしい気もちで、みんながニコニコ虫にはんたいにイジワル虫にへんしんしてします。わたしは、わたしもみんなもうれしくなる、ニコニコ虫になりたいです。
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