受賞作品 感想文部門


  鳥取県知事賞
「大切な家族、大切な命」

中嶋 太智
米子市立箕蚊屋小学校3年


『ぼくんちのねこのはなし』(くもん出版)


 ぼくの家には、きな子という1才のねこがいます。はい色とうす茶色と白色のまざった毛の長い大きいねこです。ぼくは、きな子のことをずっと考えながら、この本を読みました。

 きな子は、ぼくのお父さんがなくなって、さびしかったぼくの家にやって来たねこです。ぼくとお母さんは、きな子がやって来て、悲しいことが少なくなりました。きな子は、ぼくたちが家に帰ると、リビングのドアの前で首わのすずをチリンチリンと鳴らしてまっています。きな子が家に来る前は、家に帰るとさびしかったけれど、今はきな子がいるので安心します。いつもねる時は、ぼくの近くにいてくれます。夜中に走り回ったり、ぼくのテストを食べたり、テーブルから物を落としたりして、いたずらをするけれどぼくはきな子が大すきです。

 ぼくは、そんなかわいいきな子に、長生きしてほしいと思いました。今は元気いっぱいのきな子も、いつかはことらみたいに死んでしまいます。それは、生きているものすべていっしょです。ぼくもいつかは死んでしまいます。

 でも、動物の命は人間の命より短いです。きな子はぼくよりずっと早く年を取ります。人間にはきゅうきゅう車があるけれど動物にはありません。びょう気のちりょうひも、人間とちがって、たくさんはかけれません。

 だけど、きな子は大切な家族で、大切な命です。ことらも、一真たちの大切な家族です。動物だって、何だって家族になれるのです。

 ぼくは、一真がことらの調子が悪くなって一人でびょう院に連れて行くところで、とてもどきどきしました。ことらに死なないでほしいと思いました。ことらを守ろうとがんばっている一真をかっこいいと思いました。ぼくも、もしきな子に何かがあったら、一真みたいにきな子の命を守りたいと思いました。

 一真たちは、自分たちができるせいいっぱいのことをして、ことらを守ったと思います。ことらは、さい後は苦しかったけど、家族にあいされて、しあわせに天国に行ったと思います。だけど、ことらとおわかれするところでは、かわいそうでむねが苦しくなりました。

 ぼくは、おわかれがとても苦しいことを知っています。ぼくのお父さんがなくなった時は、悲しくて、しんじられない気持ちでいっぱいでした。何も考えられなくなって、何も言えなくなりました。でもその気持ちは、時間がたつと少しずつ普通の気持ちになっていきます。今は、お父さんが天国からぼくたちを見ていてくれると思います。ことらもきっと、天国から一真たちを見ていると思います。

 ぼくは、きな子とたくさん遊んで、たくさん楽しい思い出を作りたいです。きな子との毎日を大切にすごしたいです。そして、すべての命を大切にしていきたいです。


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主  催 鳥取県学校図書館協議会、新日本海新聞社
特別協賛
協  賛 鳥取県教科図書販売会社、鳥取県書店商業組合、鳥取県教育文化振興会

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