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受賞作品 感想文部門


  新日本海新聞社社主賞
「みんなとちがっていいんだね」

井田結芽子さん
米子市立弓ケ浜小学校2年


『ぼくだけのこと』(偕成社)


 わたしは人と同じだとうれしいです。同じことで楽しく話ができるからです。だから、「ぼくだけのこと」というだい名を見て、かなしい話だと思いました。人とちがうと、なかまはずれにされた気もちになります。でも、ひょうしの男の子がわらっているので、とてもふしぎに思いました。

 25人のクラスの中で家にゲームきがないのは、たぶんわたしだけのかなしいことです。友だちがゲームの話をしている時に話が分からなくても「知らないの?」と言われたくないから知ったふりをしたことがあります。また、雨の日にカッパをきて学校に行く2年生が、100人ぐらいの中でわたし一人の時があり、これはわたしだけのさみしいことです。でも、クラスの中で一人だけ入学してから2年生の2学きまで1回も学校を休んだことがないのは、わたしだけのじまんのことです。それに、4人家ぞくの中でわたしだけあんこがすきなのは、うれしいことです。あんこのおかしを一人じめできるからです。

 「わたしだけのこと」には、かなしいことやさみしいことがあるけど、じまんのことやうれしいこともあると気づきました。それに、かなしいことやさみしいことは、いいことにかえられると思います。たとえば

家にゲームきがないから、大すきな本がたくさん読めて、むずかしいかん字が読めるようになりました。きっとクラスの中でわたしだけ読めるかん字があると思います。また、カッパだから2年生の中で1番ぬれずに学校に行けます。

 わたしに「わたしだけのこと」があるように、人にはそれぞれ自分だけのことがあります。みんなちがうから新しいことに出合えておもしろいです。みんながそう思えたら、けんかやせんそうがなくなると思います。だからこれからは、知らないことは知らないと言いたいです。たくさんの「わたしだけ」を見つけたいです。ようたくんに言いたいです。「人はみんなちがっていいんだね」


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主  催 鳥取県学校図書館協議会、新日本海新聞社
特別協賛
協  賛 鳥取県教科図書販売会社、鳥取県書店商業組合、鳥取県教育文化振興会

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