代表取締役
松浦 啓介氏
感謝の心で地域貢献
−建設業界の現状は。コロナが落ち着き始め、建設業界に活気が戻ってきています。当社でも民間企業からの引き合いが増え、公共事業の発注見込みも堅調です。一方で原材料価格の高騰や人材不足など、経営環境は一段と厳しくなっています。魅力発信、人材確保はこれからの業界の重要な課題。当社でもより働きやすい環境の整備を行っています。
−中期経営計画の最終年度となり、成果も出ています。
ブランド力強化のため、米子市河崎に新たな住宅展示場を出展しました。ダブル断熱仕様など健康省エネ住宅性能基準TG−1相当を満たし、自然素材をふんだんに使ったビンテージスタイルの住まいを提案しています。最先端の建築3次元用プレゼンテーションソフトを導入、仮想現実(VR)にも対応し、当社の住宅に対するこだわりを感じていただきたいと思います。
またPFIの取り組みで、江府町の移住促進住宅整備事業・地域交流拠点施設整備事業に携わっています。今後、一定規模の事業での採用が想定されるPFIにもしっかり対応していきます。
社内では部署の垣根を越えて設置した委員会から、お客さまサービスの充実や働きやすい環境づくり、新規事業などの提案があり、これらは今後の検討材料です。コロナ禍で活発な委員会活動は困難でしたが、自社を見直す上で良い機会だったと思います。
−地域とのつながりも大切にしています。
がいな万灯や中海アダプトプログラムへの参加は社員の自主性から始まりました。地域と関わることで、地域で生かされている感謝の心が芽生えます。その恩返しの行動を通して、地域から信頼され期待される会社を目指します。
今後は空き家対策や街の再生にも関わりたいと思います。空き店舗をリノベーションし、新たな価値やさらなるにぎわいを創出するなど、この街のために面白いことができればと考えています。
−来年は創業50年の節目を迎えます。
これまで地域の皆さまから多くのご縁を頂きました。地域に根差し、貢献できる会社を目指すためにも人材育成に努め、会社の体制や働き方などの環境を整備して、人の力、思いの力、そして感謝の心を発揮しながら前進したいと思います。