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受賞作品 感想文部門
くまさんへ
田村 健
鳥取市立稲葉山小学校１年
「いつもいっしょに」金の星社 |
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さいしょは一人ぼっちだったけど、うさぎさんといっしょでうれしそうだね。いつもいっしょでたのしそうだよ。えがおを見たらあんしんして早くねられるね。さいしょよりずいぶんかおがあかるいよ。一人だったらつまんないし、おもしろくないね。ともだちがいると、こころがあたたかいね。
ぼくも、ゆきでつまずいてこけたとき、はつのりさんが、すぐにかけつけてくれてうれしかったよ。休けいがおわっていそいでかえろうとかけ出したときこけちゃったんだ。うずくまっているぼくにぶつかった人がいて、くやしいのとつめたいのといたいのとでなみだがあふれちゃったぼくのかたを、ぽんぽんってしてくれたんだよ。そして、ずっといっしょにあるいてくれたんだ。きょうしつまで。そばにいるだけでぬくくなったよ。と中で、そっとぼくの手をにぎってくれたんだ。もっとこころがうれしくなって、おもわずはつのりさんのかおを見たよ。はつのりさんもぼくのかおを見て、にこってわらってくれたんだ。そして、はじめて、
「だいじょうぶ？」
ってきいてくれたんだ。でも、もうじゅうぶんはつのりさんの気もちはわかっていたよ。
「たけるさん、こけていたかったろうね。ズボンもそでもぬれているよ。ふるえているからしんぱいしたよ。でも、だいじょうぶ。ぼくがそばにいるよ。いたいのがとんでいくまで。」
って。いたくて、すぐにはおれいがいえなかったけど、ぼくのなみだがかわいてにっこりしたから、あんしんしてくれたんだね。いっしょにいるとこころがつたわってくるんだな。
くまさん、うさぎさんはなんにもいえないけれど、くまさんの気もちはつたわっているとおもうよ。さぶくてふるえていたうさぎさんもげん気になったじゃない。くまさんのゆうじょうパワーだよ。二人だと力がわき出てくるね。ともだちっていいな。
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