戦評
 南部忠平杯第37回くらよし女子駅伝競走大会は9日、倉吉市営陸上競技場発着の21・0975キロで行われ、高校総合は立命館宇治(京都)が1時間8分57秒で8大会ぶり8度目の優勝を果たした。

 立命館宇治は3区で首位に立つと、後続を引き離し、2位と1分21秒の差をつけた。白鵬女は立命館宇治と同じく2区間で区間賞の走りを見せて2位。西脇工は全員の粘走で3位をつかんだ。

 鳥取県内高校の部は鳥取城北Aが2大会連続2度目の優勝。前大会よりもタイムを1分47秒縮めて快勝した。2位は鳥取城北B、3位は八頭だった。

立命館宇治 盤石の継走
− 高校総合 −

 【評】立命館宇治が総合力の高さを見せつけた。1区で4位から、続く太田が順位を二つ上げて首位に4秒差に迫ると、3区瀬川が最短区間の3キロで逆転。後続を30秒突き放す区間賞の走りで4区につないだ。アンカー山本も区間賞で締めた。

 白鵬女は1区古田島が首位スタートで流れをつくった。一時は6位に後退したが、4区ジェシンタが区間1位の力走で盛り返した。

 3位の西脇工は2区の飯塚が9位から六つ順位を上げ、以降は安定した走りでリレーした。比叡山は4区まで5位を維持し、5区肥後の粘走で4位に食い込んだ。

高校総合区間賞
1区古田島 彩(白鵬女)19分21秒
2区森  彩純(豊川A)13分14秒
3区瀬川  藍(立命館宇治)9分54秒
4区ジェシンタニョカビ(白鵬女)9分41秒
5区山本 釉未(立命館宇治)16分16秒
高校総合 立命館宇治は3区瀬川(右)が区間賞の快走で2位からトップに浮上し、後続に大きく差をつける

鳥取城北A 県勢圧倒V
− 県内高校 −

 【評】鳥取城北Aが終始1位を守る危なげない走りで、2位に3分15秒の大差をつけた。2位には鳥取城北Bが入り、選手層の厚さを見せつけた。

 鳥取城北Aは浜上、河本、土橋、金子と5区間中4区間で、県内高校の区間賞を獲得。アンカー川島も流れに乗った。

 鳥取城北Bは1区から3位を維持し、アンカー岩田の区間賞の走りで順位を一つ上げた。八頭はアンカー松本らの粘り強い走りで、3位に食い込んだ。

鳥取県内高校区間賞
1区浜上小杏実(鳥取城北A)20分42秒
2区河本 乙花(鳥取城北A)14分7秒
3区土橋日菜子(鳥取城北A)10分49秒
4区金子 りん(鳥取城北A)11分11秒
5区岩田 凉風(鳥取城北B)19分1秒
県内高校 鳥取城北Aの3区土橋(右)から「頑張れ」とたすきを受け取る4区の金子