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豪雪被害弓ケ浜 再生願いクロマツ830本

 昨年の年明けにかけての豪雪で大きな被害に遭った弓ケ浜半島のクロマツを再生させようと、鳥取県と日本海新聞販売店会、ボランティア、地元の小学生らが3日、米子市和田町の海岸に松の苗830本を植えた。

 弓ケ浜では、県が公募したボランティア「弓ケ浜のマツ守り隊」が、松くい虫の被害木の伐採や苗木の植栽などに取り組んでいるほか、日本海新聞も昨年6月から“再生キャンペーン”を展開。この日植栽した苗木は「日本海新聞ふるさと創り事業団」が提供した。

 植栽作業にはマツ守り隊と、近くの和田小学校児童、ガールスカウトのメンバー、日本海新聞の販売店主や社員ら約130人が参加。10アールの松林にスコップで穴を掘り、高さ約30センチに育った松くい虫に強いクロマツの苗木を植え付けていった。

 日本海新聞のキャンペーンに応募してこの日の植栽に参加した同市両三柳の公務員、今矢勲さん(48)は「転勤で30年ぶりに鳥取に帰ってきた。何か役に立つことがあればと応募した。機会があればまたやりたい」と話していた。

2012.03.04
日本海スポーツ賞表彰式 15団体・個人に賞状

本年度の日本海スポーツ賞の受賞者ら=
7日、新温泉町浜坂の浜坂多目的集会施設

 昨年一年間スポーツで活躍した美方郡内の優秀選手やチーム、功労者を顕彰する「北但西部地区日本海スポーツ賞」(新日本海新聞社主催、香美町、新温泉町特別協賛、S−CUTE、ハクヤ、ジャンボ西村、ニシムラパワーズ協賛)の表彰式が7日、新温泉町浜坂の浜坂多目的集会施設で行われた。最優秀賞を受賞した県立香住高陸上部3年の今井祐弥君と新温泉町立浜坂中サッカー部をはじめ、新人賞、特別賞、奨励賞など15の団体・個人に賞状やトロフィー、記念品が贈られた。


最優秀賞で表彰される浜坂中サッカー部
表彰式には関係者約50人が出席。選考委員長の橘秀夫美方郡体育協会長が「昨年は中、高校生のレベルが高く全国大会に出場した個人や団体が多かったため、選考は難航した」と選考の経過などを説明したあと、同社の津田一典但馬支社長が受賞者に賞状などを手渡し、活躍をたたえた。

受賞者を代表し、体育功労賞を受賞した香美町村岡区村岡の上田治さん(63)が「受賞を機にスポーツの和を広げるため、一層精進していきたい」と謝辞を述べた。


最優秀賞のトロフィーを受け取る
香住高陸上部の今井君
受賞者は次の皆さん。
【最優秀賞】今井祐弥(豊岡市、香住高3年)浜坂中サッカー部(新温泉町)
【新人賞】
・香住一中陸上競技部女子400メートルリレーメンバー(香美町)
【特別賞】駒居佑亮(香美町、鳥取城北高2年)西坂凌(同)浜上航(同)
【体育功労賞】松本繁男(香美町)上田治(同)山本清孝(新温泉町)
【社会体育賞】香住柔道教室(香美町)村岡ハチ北スキークラブ(同)小代バレーボールクラブ(同)浜坂ジュニアサッカークラブ・マリンキッズ(新温泉町)照来メッツ(同)
【奨励賞】村岡中男子卓球部(香美町)

2012.01.08
被災地の生の姿 鳥取で報道写真展

 東日本大震災の惨状と教訓を伝える写真の特別展「あの日を忘れない〜3・11と私たち〜東日本大震災報道写真展」(鳥取県、新日本海新聞社主催、日本海新聞ふるさと創り事業団共催)が28日、鳥取市晩稲のイオンモール鳥取北で始まった。津波被害や復旧活動など現場で克明に記録された写真の数々を紹介している。12月5日まで。入場無料。

 日本新聞博物館などの協力を得て、被災各県の地元紙や全国紙の写真記者らが身を危険にさらしてとらえた約90点を展示した。津波到来の瞬間や火災など大地震の脅威を如実に伝えるカットをはじめ、原発事故の影響、自衛隊、警察、消防といった防災機関による懸命な捜索・復旧活動の様子も紹介され、子どもから高齢者までが生々しい光景に見入っていた。

 本紙の震災報道や、県内から被災地に赴いた関係機関、民間ボランティアの動きを解説するパネルも展示されている。

 宮城県に嫁いだ一人娘の夫婦を亡くし、残された孫を鳥取市内の自宅に引き取った女性(67)は、家があったと思われる場所が写った写真を見つけて「これまでいろいろと大変だったが、孫の進路が決まってほっとした。見るのもつらい写真ばかりですが、もう涙は枯れて出ません」と気丈に語った。

 この日は開幕式が厳かに行われ、主催者を代表して平井伸治知事が「多くの皆さんに関心を持ってもらい、力強く安心できる日本を鳥取から築いていきたい」とあいさつした。

 同展は12月7〜14日にイオンモール日吉津(日吉津村日吉津)でも開かれる。

2011.11.29