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代表取締役CEO

三輪 陽通氏

多様な環境事業担う

 −昨年は創業50年でした。環境に関する事業を長年されてきましたが、今後は。

 環境を取り巻くテーマは変化しています。例えばリサイクルは、廃棄物を製品原料として再利用する「マテリアルリサイクル」や、廃棄物の焼却で生じる熱エネルギーを再利用する「サーマルリサイクル」から、近年は海洋プラスチックの問題などを背景に「サーキュラーエコノミー」(循環型経済)の考え方が広まっています。

 これは物を作る段階からリサイクルできるよう設計し、資源を循環させて新たな生産を抑えていこうという流れです。ゼロカーボンや温室効果ガスの排出削減といったテーマもあり、これらに対応していくだけでもビジネスチャンスがあります。産業廃棄物処理をするだけでなく、ゼロエミッションに取り組む企業に対して廃棄物を減らすさまざまな提案も行っています。

 −再生固形燃料(RPF)が注目されています。

 RPFは、リサイクル利用が難しい古紙や廃プラスチック類が主原料で、近年の石炭価格の高騰を受け、代替燃料として注目度が高まっています。日本RPF工業会の会長としてRPFの普及に取り組んでいますが、当社は10年以上前からいち早くその有用性に着目し、製造に取り組んできました。

 価格が石炭の3分の1から5分の1程度と低いにもかかわらず熱量は高く、とても割安なエネルギーです。さらに、CO2排出量は同じ発熱量で換算した場合、石炭の3分の2程度で済みます。

 −鳥取県産業資源循環協会長として、地域の環境事業の発展に尽力されています。

 産業廃棄物処理業界の認知度を上げイメージアップを図るために、協会の在り方やこれからの活動の方向性を思案しています。循環型社会を目指す今、産業廃棄物処理業者だけではなく、廃棄物を出される方々や取り巻くさまざまな分野の皆さまも巻き込んで一つの協会にし、鳥取県の環境を皆で考えていく会にしたいと思っています。

 −高校生への奨学金給付や企業版ふるさと納税など地域貢献活動に積極的です。

 私たちが仕事をさせていただけているのは地域の皆さまのご理解があるからこそ、と思っています。これからもできる限りさまざまな地域貢献に取り組んでいきます。
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