代表取締役社長

堀田　收氏

環境の変化を好機に

　−堀田石油が３月１日に新会社「ウミライ」へと生まれ変わりました。

　鳥取県と島根県でそれぞれ事業をさせていただいてきた兄弟会社の堀田石油と松江石油が、２年以上の準備期間を経て合併し、ウミライになりました。社名は、地元の象徴の「海」と、この地域の１００年後の「未来」を創造していく企業でありたいという思いを組み合わせた造語です。

　直営、関連会社、販売店合わせて鳥取県に１４、隠岐を含めた島根県に３３カ所あるサービスステーションを中心としたカーライフサポート、ＬＰガスや住宅設備などのライフサポート、産業向けに石油製品をお届けするエネルギーサポートの主力事業に加え、賃貸住宅や店舗などの運営をニュービジネスと位置付け、力を入れていきます。

　−歴史ある両社の新たなスタートですね。

　長く事業を続けてきましたが、特に近年は、エネルギーや自動車産業を取り巻く環境の大きな変化を感じます。政府は２０５０年までのカーボンニュートラルの実現を打ち出しました。加速する脱炭素化やエネルギーの転換に対し、設備投資を含めた新エネルギーへの対応と、生活に欠かせないサービスステーションを維持するという二つの使命を両立させるための決断でした。変化をチャンスに変えていかなければ、と思いを新たにしています。

　−ニュービジネスへの挑戦とは。

　境港市や松江市で賃貸住宅を整備し、その管理・メンテナンスも手掛けます。島根県ではボウリング場や持ち帰り弁当店、カラオケといったレジャー事業も行っています。一見、これまでの業務とはかけ離れた領域のように思えますが、地域の皆さまの生活に密着した事業という点で変わりはありません。これからも、皆さまの暮らしのお役に立つ生活創造企業でありたいと思っています。

　−新会社として、改めて地域に対する思いを。

　業務の効率化、経営体質の強化といった合併効果を最大限に生かし、皆さまに喜んでいただけるように商品やサービスを充実させます。地域のスポーツや文化も応援し続けたいですね。また今回の合併を、この地域の生活者でもある従業員の豊かな人生の実現につなげていきたいと思います。