代表取締役
大西 幸人氏
信頼と実績で半世紀
―建設コンサルタントの業務内容を教えてください。公共事業において、道路・河川・橋梁(きょうりょう)・砂防・港湾などの公共物の計画、設計をしています。鳥取県民の陰の力となり、幅広く県民の生活の安全性・利便性を向上するための社会基盤を整備してきました。近年は異常気象で豪雨などの自然災害が多発しています。現地で測量して災害復旧や防災の計画や設計をするのも建設コンサルタントの仕事です。
―2021年5月に創立50周年の節目を迎えました。
1971年に旧国鉄を退職した初代社長が3人で創業し、現在は社員40人の規模になっています。当初は、線路沿いの国有地と民有地の境界線を測量するのが主な仕事でした。厳しい時代も経験しましたが、地元に根差した建設コンサルタントとして着実に実績を積み重ねて、信頼を築いてきました。公共事業の入札制度改革で受注機会が増えたことも、時勢に乗る契機となりました。
―半世紀を経て、新たな意気込みは。
会社のロゴマークを刷新しました。確かな技術力、組織力、機動力を兼ね備え、信頼される企業のイメージを表現しています。また、これからの時代に向けて「ミライをつくる くらしを守る」というキャッチフレーズを掲げました。次世代の担い手に建設コンサルタントの仕事をもっと知ってもらうため、テレビCMも継続して流しています。会社のブランド力を上げて、今後につなげていきたいと考えています。
―地域を守り、鳥取県の発展に尽力されています。
鳥取県の基盤整備をする会社ですから、県民の皆さまから揺るぎない信頼を受ける企業を目指しています。社員の平均年齢は40代前半と若く、20代、30代の社員も数多く在籍しています。いざ災害が発生しても、すぐに対応する機動力があります。職場も若い社員や女性が働きやすい環境づくりを大切にしています。
建設コンサルタントの業界は全県一区で東中西の境界はありません。県全域をカバーする体制を万全にするため、さらに若手の優秀な技術者を育て、増やしていくのが重要な課題です。地元でずっと愛され、魅力ある企業として躍進をしていきたい。そのためにも、さまざまな場面に対応できる人材を求めています。