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代表取締役

小山 典久氏

環境守る焼却灰再生

 −独自技術のエコプラントで焼却灰リサイクルシステムを事業展開されています。

 鳥取県は産業廃棄物最終処分場の建設計画を今、進めています。最終処分場の延命化が大きな課題となっている現在、稼働すれば大切に使わないといけません。大協組の焼却灰リサイクルシステムは王子製紙米子工場の焼却灰を原料にしてスタートしました。最近はバイオマス発電所の焼却灰も受け入れ、高性能な建設資材に再生しています。

 膨大な量の焼却灰を扱っていますが、リサイクルしなければ県外に持ち出すことになり、拒否されれば最終処分場に埋めなければなりません。すぐに次の候補地を探すことになります。焼却灰を埋めなくてもいいということは、最終処分場にとって大きな貢献だと考えています。ぜひリサイクルにご協力ください。

 −環境問題に積極的です。

 あまり知られていませんが、皆生日帰り温泉オーシャンでは熱交換をしています。73度の源泉で地下水を温め、電気やガスを使うことなくシャワーなどに利用しています。地熱発電にも興味があって調査しましたが、残念ながら90〜100度でなければペイラインに届きません。今後の技術革新によって採算に合えばと期待をしています。

 −コロナ禍でオーシャンはどうでしょうか。

 県のWeLove山陰キャンペーンで入浴料の半額補助があり、助かりました。終了後、一時的に反動はありましたが、客足は戻りつつあります。補助金でつないでいただき、うまく離陸ができました。県外客も増え、人の動きが出てきたと感じます。

 オーシャンでは、レストランで提供している「うな丼」が大好評です。全国のうなぎの名店と比べても負けません。一度食べてもらえば価値が分かるはずです。活うなぎをさばいて炭火で焼いているので、相乗効果で他の炭火焼きメニューも増えました。

 −地域貢献の取り組みは。

 小学校を訪れ、環境教育の出前講座に力を入れています。産業廃棄物である焼却灰がどのようにリサイクルされ、環境にいい影響を与えているのか、子どもたちにリサイクルの意識付けをしています。鳥取県は脱炭素社会の実現を目指しており、わが社も環境問題に理解が深まるよう協力していきたいと思っています。
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