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理事長

杉原弘一郎氏

積極的に文化を発信

 −積極的に文化の発信に取り組んでおられますね。

 米子市美術館や市文化ホールなど市内11施設の管理運営を担い、「米子歴史絵巻」や「カルチャーフェス」など各施設で協力して催しができるのは強みです。近年は動画投稿サイトでコンサートやギャラリートークを配信し、特に遠方の人に喜ばれました。一方で、生の舞台や展示は今後も欠かせません。地元はもとより国内外の優れたコンテンツを誘致し、「米子で見ることができる」というサプライズもお届けします。

 −コロナ禍でイベント開催が厳しい中を乗り切ってこられました。

 民間の発想で施設ごとに努力し、できることに自発的に取り組みました。淀江文化センターの「ランチタイムレコード」はいつも満員です。それぞれが自主的に取り組んできたことが評価され、市や市民の財団に対する信頼につながっていると思います。

 −文化団体同士をつなぎ、若手発掘の役割もあります。

 合唱やダンス、絵画サークルなど、地元文化の担い手の発表の場をサポートすることは財団の使命の一つです。長年多くの市民に愛されてきた施設を今後も文化の拠点として利用してもらい、文化団体が継続して活動できるよう練習スペースの提供も続けていきます。

 もう一つ、若手アーティストの発掘や地元作家を積極的に取り上げるという大きな役割が財団にはあります。米子にはまだまだ知られざる偉人がおられますので、地道な調査研究を重ね、公演や展示などで伝えていきたいと思います。

 −文化歴史の視点でまちづくりに貢献されています。

 まちづくりの土台には文化があります。米子市で進められているウオーカブルなまちづくりとは、米子に必ず行かなければいけないというものを作ることです。絶景・米子城と湊山公園と鳥大病院一帯を起点に山陰歴史館と美術館をつなぎ、歴史館では米子城を学ぶことができ、また両館には地元作家の人形、版画、写真など米子でしか見ることができないものを展示させてもらいたいと考えています。さらに米子港、中心市街地、今夏に南北自由通路が供用開始される米子駅へと広がる「歩いて楽しいまちづくり」に市や地域と一体となって取り組んでいきます。
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