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頭取

入江 到氏

継続的な伴走支援を

 −中期経営計画「共創Innovation」(2021〜23年度)で「地域イノベーション」を掲げています。

 中計開始時に、頭取直轄の地方創生に関するプロジェクトチームを立ち上げています。人口減少などで経済活動が落ち込む中、地域を元気にするために応援する側だけでなく、プレーヤー側にもまわる必要があると考えました。JR鳥取駅前でのにぎわいづくりに向けたイベントや、中心市街地や観光地の活性化を後押しする「まちづくりファンド」の設立などに取り組んできました。

 −プレーヤーとして地域に関わることでの変化は。

 銀行の役割として人と人とをつなぐことで、地域の連携の輪が広がっていると感じています。業務以外でも、地域への貢献を実感できる機会が増え、人間力育成になっており、今後は第2ステップとして、本部だけでなく各営業店でも地域のプレーヤーの皆さまと一緒になって地域を元気にしていきたいです。

 −持続可能な取り組みについては。

 昨年度より、持続可能な社会の実現に向けて組織的に対応するため、サステナビリティ委員会を新設したほか、昨年は脱炭素推進グループ、今年4月にはサステナビリティ推進室を設置しました。環境保全の取り組み推進に向けた方針を策定し、二酸化炭素削減の目標として30年に13年度比で60%削減、50年にネット0を掲げました。脱炭素に取り組まなければ、お客さまから選ばれない時代が近づいており、注目されている再生可能エネルギーは、地方にとっても大きなマーケットです。サステナビリティーに関する取り組みを支援する「とりぎんサステナブルファイナンス」などの金融サービスを通じて、地域全体をリードしていきたいと思います。

 −コロナ禍での企業支援は。

 お取引先へ短期出向して現場に行員自らが立ち、お客さまとともに事業の課題や改善策を考えています。企業を取り巻く環境が大きく変化する中、販路拡大や生産性向上だけでなく、新たな事業への進出に伴う補助金申請や人材確保などもサポートしています。お取引先の次の事業展開を後押しできるよう、一社一社の課題に応じた丁寧な伴走支援を続けていきます。
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