代表取締役社長
松川 優介氏
リユースで心つなぐ
−ブックオフ、オフハウス、ホビーオフ、ハードオフのリユース業を展開しています。コロナ禍の巣ごもりで、書籍やおもちゃなどのカテゴリーでたくさんの方にご利用いただきました。逆に洋服やブランドバッグといった外出アイテムは低調でしたが、アフターコロナが見えてきたタイミングで伸びてきています。皆さまにはその時々の状況に応じて、サービスを上手に使っていただけています。
−設立60周年、リユース参入から30年です。
総合卸売業からリユースに転換し、ブックオフ西日本第1号の皆生店をオープンしたのが1993年3月。この30年で、取り巻く環境は大きく変わりました。以前は中古品とかリサイクルという捉え方だったのが、SDGsが一般的となった現在は、物を大切に使い続けるために人と人との橋渡しをさせていただくリユースという考えに、多くの方に賛同していただけるようになりました。
リユースは、単に物の受け渡しを仲介するということではなく、皆さまの思いが詰まった品を別の方に引き継ぎ、品物を手放される方と新たに手にされる方の両方を笑顔にするお仕事です。これからも皆さまの気持ちをつなぎ笑顔を生み出すために、業務にまい進したいと思います。
−教育事業にも力を入れています。
教育は畑違いと思われるかもしれませんが、当社はずっと、社内や地元地域での人材の育成を掲げてきました。社内では、皆で勉強したり語り合ったりして考えや価値観を共有することを大切にしています。教育事業では、個別指導塾で生徒一人一人に寄り添った、お互いの顔が見える運営を心がけています。
−地域での今後の展開は。
県外にも進出していますが、軸足はやはり山陰です。現在、ジャンルごとに店が分かれているのを一つにまとめた複合型店舗の整備を検討しています。また、鳥取県中部や島根県西部といった未出店地域の方にリユースをご利用いただけるよう、出店を続けていきたいですね。
雇用面では、地元で働きたい方を仲間として受け入れるのはもちろん、山陰との関わりを持ちながら都市部で活躍したいと思っている方に対しても、山陽や関西に拠点がある企業としてお役に立てるのではないかと思っています。