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代表取締役社長

並河 元氏

幸福感を地域に還元

 −昨年50周年の節目を迎え、長期的経営ビジョンを明文化されました。

 今後10年間の長期ビジョンとして当社で働く人を中核に考え、「幸せをめぐらせよう。」というキャッチコピーを掲げました。社員のパフォーマンスを最大限に引き出し、地域やお客さまに還元していくためには、社員一人一人が働きがいや働くことに幸せを感じ、それが誇りとなることが一番重要です。社員のモチベーションや幸福感、満足度が上がれば必然的に事業は拡大します。社員の自己実現と会社の利益・価値の重なる部分を大きくしていくよう進めています。

 −コロナ禍の先を展望できる兆しが見えてきました。今後の取り組みは。

 これまでの事業の反省すべき点は、当社のお客さまである外食店などに商品を買ってもらい、価値を認めてもらうことがメインだった点です。やはり私たちはその先にいる消費者のことを考えなければなりません。

 例えばデジタル技術を使って消費者行動に関与し、外食店が繁盛する仕掛けを作ってにぎわい創出につなげるなど、一般消費者も巻き込んで付加価値を創造し、その地域らしいモデルができると面白いと思います。

 −社食サービス「びずめし」を導入した狙いは。

 びずめしはスマートフォンのブラウザ上で毎月一定金額のチケットを支給し、社員はそのチケットを使って取引先の外食店で飲食する取り組みです。一番の狙いは社員一丸となって自分たちの地域やお客さまのことを知り、共存共栄していくための一つのきっかけをつくることです。

 また社員全員がアプリを使うことで、お客さまにキャッシュレスやモバイルオーダーの推進を提案するなど、デジタルサービスを考えるきっかけになればという思いもあります。

 −地域貢献への考えは。

 私たちの事業にとって幸せな街は、全国チェーンだけでなく、地元独自の外食店や量販店も存在する街です。地元資本の食に関するお店がこの地域でずっと商売できるよう協力することが、必然的に地域貢献になると考えます。地元のお店を利用すると得する仕組みやデジタル技術を活用したリピーターづくりを考えてにぎわいを創出し、地域に貢献できればと思います。
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