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理事長

田村 博信氏

地域密着金融を深化く

 −2021年6月の理事長就任時から掲げる経営のキーワードは「つなぐ」ですね。

 信用金庫は限られた地域で営業する地域金融機関であり、人・企業・地域をつなぐハブとなり、地域の活性化に寄与していくことが使命です。お客さまとお客さま、地域と地域、現在と未来、つなぐべきものはさまざまですが、全国に約250ある信金もセントラルバンクの信金中央金庫を通じてつながっています。そのネットワークを生かして幅広いサービス、情報を提供できる信金の強みを表したフレーズでもあります。

 −地域の活性化を見据え、展開する地域貢献は。

 障害者福祉施設への寄付活動や山陰海岸ジオパークの応援を長年続けています。コロナ禍では地域応援定期預金「エール」を取り扱い、県の医療支援に募集総額の一定割合相当を寄付しました。また地域におけるSDGsの認知度アップや事業承継支援などの推進効果を高めようと、山陰の6信金と協定を結び、面的に取り組んでいます。

 −本年度は「とりしん共創共生3か年計画NEXT」の最終年度です。

 ウィズコロナを見据えた「地域経済の持続的繁栄と豊かな未来の創造」をビジョンに、地域の課題と向き合っています。コロナ禍でこれまで通りの仕事ができる企業は少なくなりました。この状況下、取引先の今後の成長をサポートすべく、事業主の皆さまと一緒に知恵を出し合い「face(フェース) to(トゥ) face(フェース)」の対話を重ねています。

 厳しい環境の中でも取引先には成果、変化も見受けられます。観光業を中心に減少した売り上げでも収益を上げる経営体質になったり、若い人たちの起業が増えつつあります。これからもそうしたチャレンジを応援していきます。

 −力を入れていくことは。

 取引先へのコンサルティング機能の発揮、地方創生への積極参画などを柱に地域密着型金融を深化させていくため、「お客さま・地域を知る」行動を通して、取引先の要望に沿った訪問対応を行う「職域サポート」契約の拡大を目指します。5年前から1500を超える事業所と契約を締結。対話から強み、課題を見つけて共有し、事業評価に基づく融資、支援を通じ、取引先に寄り添った伴走支援につなげていきます。
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