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組合長

伊坂 明氏

街歩きで魅力高める

 −コロナ禍の苦境を乗り越えて、今の思いは。

 初の緊急事態宣言が出た3年前は、多くの旅館が休業を余儀なくされました。当初は先の見えない不安でいっぱいでしたが、安心して宿泊していただけるよう各旅館が工夫を重ね、組合全体でも感染対策に努めてお客さまを迎えてきました。現在ようやくコロナ前の状況に戻りつつあり、今後の本格的な回復に期待しているところです。

 −官民によるまちづくりの事業が進んでいます。  官民でつくるエリア経営実行委員会を中心に定期的なイベントや街歩きの社会実験などに取り組んできたほか、米子市の「みらいの灯(あか)り推進事業」で、海岸遊歩道の街灯のリニューアルが進んでいます。民間の側でも照明やファサードの改修、空き地や空き店舗を活用した新規出店が相次ぐなど、「海に開く皆生温泉」として街全体が変わろうとしています。皆生温泉はちょうど歩いて回れるウオーカブルなエリアで、歩くことはウェルビーイング(心身の健康や幸福)にもつながります。市民の宝でもある海を生かすために、海岸の美化など環境面も含めて地域全体で取り組みたいと思います。

 −インバウンド(訪日客)や情報発信については。  米子空港の国際線定期便が再開すれば、アジア圏を中心とした本格的なインバウンド復活につながります。現在進めている取り組みを伝えるためにも、今まで以上にホームページやSNSなどでの情報発信に力を入れたいと思います。また、コロナ禍で難しかった県外での誘客イベントも、関係機関と連携して再開しています。

 −地域との関わりを含めて、皆生温泉の未来図をどう描きますか。  今年の「全日本トライアスロン皆生大会」は、4年ぶりにほぼ従来の形で開催します。皆生大会の醍醐味(だいごみ)は何といってもボランティアの温かい支えであり、ぜひ地元の皆さんと一緒に盛り上げたいと思います。地域との関わりという点では、近年、旅行支援事業をきっかけとした宿泊やサイクリング、イベント、飲食などを通じて地元のお客さまの姿が増え、うれしく思っています。観光客からも地元からも愛される皆生温泉をテーマに、さらに魅力あるまちづくりを目指していきたいと思います。
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