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代表取締役社長

梅林 裕暁氏

人材育成に力を注ぐ

 −社長就任から10年を振り返ってどうですか。

 2000年前半からの10年間は県外小売業の進出で競争環境が変わり、厳しい経営が続きました。社長就任はそこを経て、社内で変化の機運が生まれたころでした。就任後はお客さまに喜んでいただくことを最重要視し、生鮮食品の強化などに着手しました。事業の絞り込みや不採算店舗の見直し・改革も行い、徐々に地力を上げていきました。

 既存店舗の建て替えや改装にも計画的に取り組みました。コストや投資額は大きいですが、アップデートされたお店はお買い物をしていただきやすく、職場環境としても衛生的で働きやすく、社員も誇りが持てると思います。

 −人材育成に力を入れています。

 スーパーマーケットは商品の売り方や鮮度管理の仕方、品ぞろえなど商品をどう売るかでお店の良しあしが決まります。そこには全て人が介在し、最終的には人の力が全てを決めます。お客さまの満足を得るためにも、企業の生産性を高めていく上でも人材育成は重要です。

 弊社が本年度導入したチャレンジシートでは、目標設定し、毎月上司との面談でその進捗(しんちょく)状況を伝え、上司がアドバイスします。一人一人が課題にフォーカスしそのプロセスを大切にすることで成果は生まれると思います。

 −地域密着への考えは。

 地域密着は私たちが商売する上で常に意識すべきことで、第一義的にはやはり商品です。この10年で店舗の商圏の食文化や風習に合わせた商品展開ができるようになったことは一番重要なことです。

 小学校や幼稚園での食育活動などこれまでの取り組みを継続し、さらに地域密着の企画に知恵を出していきます。

 −来年は創業70周年。今後の展望は。

 この10年間で企業としての地力がついた半面、現在の物価高やエネルギーコストの上昇は想定をはるかに上回る困難です。厳しい状況であることを認め、それを乗り越えるための自己改革が当面は必要です。

 昨年度の売上高は211億円でしたが、将来的には長期ビジョンで掲げる400億円到達を目標に、私たちが良い企業になり業績を上げることが、地域のためにもなるという自負を持ってやっていきます。
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