代表取締役社長
西山 靖夫氏
物作りで地域の力に
−長年、物作りで地域を支えてきました。製造業で使うFA機器と呼ばれる生産設備を手がけています。以前は電機メーカー向けが主でしたが現在は、ご縁もあって自動車部品製造会社向けの設備を作るようになっています。アームが動くロボットをイメージしていただけるといいのではないかと思います。
−設計から納品までの一貫体制が強みですね。
創業当初は設計専門でしたが、加工施設の取得をきっかけに業務に加工を加え、人員も充実させることで、組み立てや制御ソフトを含めた一貫体制を構築することができました。
当社のような規模の会社は通常、一部業務を外注に頼ることが多いのですが、小回りが利く規模で一貫体制を取ることによって、お客さまの要望に高いレベルで応えることができます。
取引先はほとんど県外ですが、リピートで発注をしていただけることが多く、これからも期待に応える品質の高い製品を作っていこうと身が引き締まる思いです。
−2018年に工場を新築し、今年はさらに建て増しと、積極的な事業展開です。
現在は自動車部品製造関連で好調ですが、この好況がずっと続く保証はありません。常に新しい分野へ挑戦していかないと会社の発展はないと思っています。
その挑戦として、半導体分野への参入を計画しています。少し前から模索していたのですが、最近、国内の半導体産業の強化が国策として打ち出され、それが後押しとなりました。
−エイブル精機のミッションは何でしょうか。
この米子で、物作りの場を提供することです。物作りをしたいと思ってもそのための職場がなくて仕方なく県外に出てしまう方もいらっしゃいます。そういった方が1人でも2人でもこの地に残ってもらえるようになれば。
また、かつては世界一を誇った日本の製造業ですが、今は同じアジア圏の国が伸び、物作り大国の地位が脅かされています。技術を守ることにも貢献できたらと思います。
これからも業務を通して地域のお役に立てるよう努力し続け、「ここになくてはならない会社」と、地域の皆さまに認めていただける存在を目指します。