代表取締役
橋 宏之氏
情報と企画で活性化
−2005年に開始したサービス「コミネット」で全国のケーブルテレビ局を支えています。各地のケーブルテレビ局は、地域情報の中核を担う存在です。その地域情報を充実させるためにコミネットを活用していただいています。
行政機関などが発信する各種アラートや気象、交通といった情報を受けてテレビに表示するまでを当社のシステムが自動で行っています。
おかげさまで、北海道から九州までの約130局に採用していただき、例えば東京都の離島では、風向きによって変わるフェリーの入港場所をコミネットを使って表示しています。
−さらには、自主放送の運営業務の受託も手がけていますね。
18年から日野町のコミュニティチャンネルの運営を任せていただいています。ICTを活用することで米子市にある当社から遠隔運用できるサービスなので、この事例をモデルとし、各地に広めていくことができればと考えています。
−広告企画サービスでも地域貢献を目指しています。
広告業もコミネットと同じで、ケーブルテレビ局の自主放送を活性化させたいという思いが起点になりました。今はケーブルテレビ局にとどまらずさまざまな広告を扱っています。
また、企画提案とそれを実行できる部署があることで、新しい事業や価値を生み出すことができます。過去には、受託事業として婚活イベントや移住定住促進ツアーを実施してきました。
将来的には、地元企業の皆さまを、ブランディングや組織作りを含めて包括的に支援できるようにもなりたいと思っています。いずれも根底にあるのは、地域のために何かをしたいという思いです。
−4月の社長就任から5カ月がたとうとしています。抱負をお願いします。
最近でいえば生成AIなど、社会には新しいものが次々と登場しています。古い感覚を常にリセットし、新しいものを取り入れながら地域の課題解決にしっかりと取り組んでいきます。
そのためにはまず、社内の体制をしっかりとさせることが欠かせません。働いて楽しい職場づくりや責任を持って行動できる人材の育成をさらに進めていきます。