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代表取締役社長

加藤 典裕氏

地域と共に未来創る

 −地域に根差した番組作りが高く評価されています。

 昨年、地域医療を取材した番組「命の光を燃やし続ける〜よだか診療所〜」が第42回「地方の時代」映像祭の優秀賞を受賞し、国内外から大きな反響をいただきました。私たちは地元の皆さまのために番組を作っていますが、同じ課題に直面する他の地方の参考にもなると思いますし、女子プロゴルファーの三浦桃香さんの番組は、鳥取県の魅力を発信しようと全国放送もしています。災害報道では防災・減災を重視してライブカメラなどを活用した迅速な情報伝達に努め、コロナ禍の3年間は災害時と同様、L字画面で感染状況などを伝え続けました。

 −電力事業や環境への取り組みにも力を入れています。

 2016年に参入した電力事業は、オール電化プランが好評で、全国の地域新電力の中でもトップクラスのシェア12%を達成しました。この7年間でおよそ約6億6千万円の家計負担軽減効果があり、経済の地域内循環にも貢献しています。環境への取り組みでは「再エネ100宣言 RE Action」への参加、日南町有林のJ−クレジット購入、鳥取環境大学との包括連携協定など、脱炭素社会実現に向けたさまざまな挑戦を始めています。

 −2周年を迎える「Chukaiコムコムスクエア」は。

 オープン以来、延べ約2900講座を開き、多様な学びと交流の場を提供してきました。中心市街地活性化も目的の一つで、米子市のウオーカブル推進事業も進む中、手応えを感じています。市のフレイル予防事業の拠点の一つとしても活用していただいており、地域の皆さまの健康の一助になればと願っています。

 −地域シンクタンク「Chukaiトライセクター・ラボ」に託す思いは。

 公共・民間・市民社会をつなぎ、持続可能な地域を創造しようと、昨年9月に設立しました。まだ走り始めたばかりですが、地域課題解決のための知見集積や人材の受け皿を作りたいという思いもあります。当社は地域の皆さまに育てていただいた会社です。単に放送、通信、電力などのサービスを提供するだけでなく、地域の皆さまと共に知恵を絞り、汗をかきながら、まちづくりを進めていくプラットフォームを目指したいと考えています。
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