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理事長

太田 匡彦氏

多職種で地域支える

 −癒やしやくつろぎを重視し、生きる活力が湧くクリニックを掲げておられます。どういった運営や取り組みを心がけていますか。

 外来診療は内科、糖尿病内科、泌尿器科、腎臓内科、消化器内科、整形外科、リハビリテーション科があり、人工透析も行っていますが、医師だけでなく多くのスタッフが患者さんに関わっています。地域の健康を担うためのさまざまなスタッフをそろえ、連携して取り組んできました。

 クリニックは、患者さんが頻繁に通院し、長い時間を過ごす場所です。第2の家のように過ごせるよう、居心地の良い空間づくりにもこだわっています。

 −地域に根差したサービスや、さまざまな分野のスタッフを充実させてきました。

 ベースにあるのが、かかりつけ医機能を持った「地域医療」です。スタートは人工透析の診療でしたが、透析予防や腎臓病・糖尿病・生活習慣病の予防、栄養管理、リハビリ、介護サービスなど、地域に必要とされる分野がどんどん広がっていきました。その中で専門医や専門技能を持った看護師、管理栄養士、理学療法士など多くの専門家が集まり、今に至ります。

 −コロナ禍はどのような影響がありましたか。得られた教訓はありますか。

 重症化リスクのある患者さんがいる中でとても難しい状況でしたが、行政や医師会などとの連携もあり、発熱外来を含め何とか対応してきました。コロナの経験を生かし、現在もクリニック内に医療用陰圧テントを設置しているほか、動線の見直しなども行っています。今後も、感染症を常に想定しながら運営していく考えです。

 −今後の抱負は。

 現在強く実感しているのは、高齢化に伴いフレイル(虚弱)な患者さんが非常に増えているということです。身体的なものだけでなく、精神的・社会的フレイルもです。そんな中で一層重要となる「地域の総合的なかかりつけ医」の機能を、しっかりと担いたい。地域のニーズに即したプライマリーケアを提供するため、治療はもちろん検診や予防、介護を含め社会福祉に関わるさまざまな能力をもっと高めていきます。地域に根付き、多職種のスタッフが連携して地域を守るクリニックを目指します。
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