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代表取締役社長

谷野 利宏氏

CLTの新体制構築

 −新プレカット工場誕生で新しい体制を構築しました。

 新築の住宅着工棟数が減少する中で、木造非住宅の取り組みを進めようと、直交集成板(CLT)プレカット工場(南部町法勝寺)を昨年4月に稼働させました。グループ会社のCLT製造会社「鳥取CLT」が生産するCLTの加工をミヨシ産業が行うことで製造、加工、販売が一体となりました。非住宅の実績が少なかったので、一年間はゆっくり勉強期間の想定でしたが、県外を含め多くの非住宅・特殊加工物件を受注し一年間で多くの経験と実績を積むことができ、ほぼフル稼働の状態でした。大きな物件では、大阪万博「リング」の加工の一部も受け持っており、これからはどんどん地元地域にも提案をしたい。

 −とっとり健康・省エネ住宅推進協議会の活動を続けています。

 光熱費削減等の経済効果があり環境に貢献し、健康にもつながると8年前に仲間を募って協議会を立ち上げました。5、6年前に国が住宅の省エネ基準義務化を見送り、東京都や長野県など一部の自治体が独自基準で開始しました。鳥取県でも独自基準を作ろうと協議会が県に提案。県から委託を受け、協議会を中心に、基準作りの計算やシミュレーション、PR等のお手伝いをしております。

 −若い方がたくさん活躍されていますね。

 平均年齢が40歳に近づき、20代が1割以下になった10年前に、新卒定期採用を始めました。3カ月間の新人研修を自社独自のカリキュラムで行い、研修の最後に自分の建てたい家をプレゼンします。得意先の建築会社からの参加もあり、多い時には20人以上での開催もあります。各部署の仕事内容と役職者を知ることで、コミュニケーションが取りやすくなり、離職率の低下につながっています。ただ、ここ数年、若手社員の退職も出始めているので採用や研修システムの変更も考えています。

 −今後の会社の目標は。

 非公開の50周年時の計画『60周年に売上高100億』のペースで来ていますが、今後は厳しい業績も予想される。今後に向けて新規事業や本社と鳥取営業所の新築移転も計画しています。地域の住宅産業になくてはならない企業を目指したい。
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