理事長
前田 浩寿氏
理念守り新たな挑戦
−理事長就任から1年半、今の思いは。20年間、共に仕事をしてきた父(小田貢前理事長)が大切にしてきたものを守りつつ、皆と一緒に新たな夢を実現したいと思っています。その一つが全世代型サービス産業に生まれ変わりたいという将来構想で、幅広い世代のニーズに応えようと、真誠会セントラルクリニックでは11月から医療脱毛やシミ、シワ取りなどの美容施術を開始します。また、当法人で受け入れている外国人技能実習生の母国のために何かできることがあるのではという思いから、海外展開も視野に入れています。
−小田前理事長が掲げた共生社会実現に向け、地域づくりにも力を入れています。
4月から、当法人の事業所がある地域に地域担当事業所長という役職を配置しました。地域づくりに関わる専任の職員として、地域の人との顔の見える関係づくりや地域ケア会議の推進、米子市が力を入れているフレイル予防などに携わっています。まちづくりにも全力、そして本業である医療・介護でも質の高いサービスを提供し、地域の皆さまに選ばれる事業者でありたいと考えています。
−良質なサービスを提供するための人材育成は。
本年度から教育の予算を大幅に増額し、先進地に行って学ぶ機会などを積極的につくっています。勉強は必要性や意義を認識して主体的に取り組んでこそ身に付きますし、楽しむことも大切です。出張の際は1日休暇を取ってリフレッシュして帰るなど、職員が自発的な学びの意欲を持てるような、自由で前向きな風土を目指しています。
−真誠会の理念は。
「愛と謙虚さ」「誠実で心に響く医療福祉」「安心して暮らせるまちづくりに貢献する」という理念を掲げ、自分たちの大切な人に自信を持って提供できるサービスを目指しています。実際、私は父をみとってくれた真誠会の職員の愛に満ちたケアに感動しました。父を理解し、親身になってくれたおかげで、父は良い最期を迎えることができ、それは私たち親子にとってもかけがえのない時間となりました。これからも、私たちを育ててくださった地域の皆さまのお役に立ちたいという気持ちを忘れることなく、「真誠会に任せて良かった」と思っていただけるサービスを提供したいと思います。