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受賞作品 感想文部門
元すてねこの今
松浦 舞那さん
琴浦町立八橋小学校4年
「小さないのちまほうをかけられた犬たち」(金の星社) |
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「小さないのちって体の小さい動物のいのちのことかな。大きくても小さくてもたった一つしかないいのちは大切なものだよな」。
題名から、こんなことを想像しながら、読み始めました。
この本には、動物あいごセンターにつれてこられた犬やねこを一匹でも助けようと思い、ボランティア活動をしておられる安並圭子さんのことが書かれていました。
一番心に残った言葉は、「犬やねこは、かい主を選ぶことができない。」ということです。かい主を選ぶことができれば、捨てられることも傷つけられることもなく、幸せに生きることができます。だから、小さないのちでも大切に思って、最後までせきにんをもってかうことが大事だと思いました。
その時、ふっと家のねこは幸せなのかなと考えました。
実は、私のかっているねこの「さくら」も元すてねこです。私が保育園のころ、おじさんが、岡山のサービスエリアからひろってきたねこです。さくらが家にやってきた時は、右の後ろ足が何かで切られていて、中の筋肉や骨が見えているじょうたいでした。おじさんの後を鳴きながらついてきたそうです。「助けて」と言っていたのかもしれません。おじさんはそのままにしておけなくて、連れて帰ってきました。おじさんのうちではかえないので、私の家でかうことになったのです。
さくらは、今でも、足をひきずって歩いています。でも、すごく元気です。私によくなついていて、学校に行く時、集合場所までついてきます。そして、さくらの生んだ子ねこたちもいっしょに生活しています。
もしも、けがをしたさくらをそのままにしていれば、死んでいたかもしれません。だれかに拾われて、動物あいごセンターにつれていかれても、かい主が見つからなければ、殺されてしまいます。そう思うと、なんだかとても悲しくなってきました。
安並さんは、子どものころに見過ごした小さないのちのことをずっと気にしていました。そして、そのことがきっかけで、今のボランティアを続けておられるのだそうです。
傷ついた犬の心をいやすために、「まほうの言葉」を使います。「かわいいね。」「だいじょうぶ。」「もうすてたりしないからね。」
犬に人間の事を好きになってもらわないと、新しいかい主が見つかってもまた捨てられるかもしれないからです。かいたいという人にも何度も会って話をします。小さないのちを救うためにがんばっておられるのです。
私も安並さんのようにたくさんの小さないのちを救うことはできないけど、せめて今かっているねこ達にもっと「まほうの言葉」をかけて、大切にしていきたいと思いました。
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