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受賞作品 感想文部門


  新日本海新聞社社主賞
ありがとうキツネさん

中西 夏海さん
八頭町立大江小学校2年


「いのちの木」(ポプラ社)


 わたしがこのお話を読んで心にのこった場めんは、森のどうぶつたちがキツネとの思い出をつぎつぎに話すと、オレンジの木がめを出し、どんどん大きくなったところです。わたしもどうぶつたちといっしょにキツネの話をし、オレンジの木が大きくなっていくようすを見てみたいです。わたしだったら、キツネがいっしょにしごとを手つだってくれたり、みんなとなかよくあそんでくれたりしたことを話します。森のどうぶつたちは、キツネとの思い出がたくさんあったから、キツネがいなくなり、どれだけかなしかったことでしょう。少しずつ大きくなっていく木を見つめながら、楽しかったキツネとの思い出を話すことで、だんだん元気になっていったと思います。

 このオレンジの木には、みんなの思い出がいっぱいつまっています。だから、どうぶつたちはこの木が大すきになったのでしょう。オレンジの木がどんどん大きくなるにつれ、キツネがいなくなったかなしみより、たくさんの思い出をのこしてくれたキツネにたいし、「ありがとう」の気もちの方が大きくなっていったのだと思います。

 わたしは、キツネはしんでしまったけれど、しあわせだと思いました。こんなにたくさんのどうぶつたちの心の中に、いつまでもいつまでも思い出をのこすことができたからです。キツネの一ばんの友だちだったフクロウは、すごくさびしかったけれど、オレンジの木にすむことで、いつもキツネがそばにいるとかんじたことでしょう。フクロウだけでなく、森のどうぶつたちもみんな、オレンジの木から生きる力をもらったと思います。

 今でもキツネは、森にいる大すきな友だちのことをやさしくみまもっていると思います。いっしょに話したり、あそんだりすることはできなくなってしまったけれど、いのちの木があるかぎり、キツネと森のどうぶつたちはけっしてはなれることはないと思います。



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主   催 鳥取県学校図書館協議会、新日本海新聞社
特別協賛 鳥取支社
協   賛 鳥取県教科図書販売株式会社、鳥取県書店商業組合、鳥取県教育文化振興会、あすなろ書房、金の星社、くもん出版、汐文社、農山漁村文化協会、ポプラ社、光村教育図書

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