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受賞作品 感想文部門
ありがとうキツネさん
中西 夏海さん
八頭町立大江小学校2年
「いのちの木」(ポプラ社)
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わたしがこのお話を読んで心にのこった場めんは、森のどうぶつたちがキツネとの思い出をつぎつぎに話すと、オレンジの木がめを出し、どんどん大きくなったところです。わたしもどうぶつたちといっしょにキツネの話をし、オレンジの木が大きくなっていくようすを見てみたいです。わたしだったら、キツネがいっしょにしごとを手つだってくれたり、みんなとなかよくあそんでくれたりしたことを話します。森のどうぶつたちは、キツネとの思い出がたくさんあったから、キツネがいなくなり、どれだけかなしかったことでしょう。少しずつ大きくなっていく木を見つめながら、楽しかったキツネとの思い出を話すことで、だんだん元気になっていったと思います。
このオレンジの木には、みんなの思い出がいっぱいつまっています。だから、どうぶつたちはこの木が大すきになったのでしょう。オレンジの木がどんどん大きくなるにつれ、キツネがいなくなったかなしみより、たくさんの思い出をのこしてくれたキツネにたいし、「ありがとう」の気もちの方が大きくなっていったのだと思います。
わたしは、キツネはしんでしまったけれど、しあわせだと思いました。こんなにたくさんのどうぶつたちの心の中に、いつまでもいつまでも思い出をのこすことができたからです。キツネの一ばんの友だちだったフクロウは、すごくさびしかったけれど、オレンジの木にすむことで、いつもキツネがそばにいるとかんじたことでしょう。フクロウだけでなく、森のどうぶつたちもみんな、オレンジの木から生きる力をもらったと思います。
今でもキツネは、森にいる大すきな友だちのことをやさしくみまもっていると思います。いっしょに話したり、あそんだりすることはできなくなってしまったけれど、いのちの木があるかぎり、キツネと森のどうぶつたちはけっしてはなれることはないと思います。
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