− 有力校 話題校−
「第33回日本海駅伝競走大会」(鳥取陸上競技協会、新日本海新聞社主催)と「南部忠平杯第28回くらよし女子駅伝競走大会」(倉吉市、鳥取陸上競技協会、新日本海新聞社主催)が6日、倉吉市営陸上競技場を発着点に開かれる。昨年の全国高校駅伝で男子が優勝、女子も準優勝した豊川(愛知)や、男子で8回の最多優勝を誇る西脇工(兵庫)など有力校、話題校が多く出場する。都大路を想定した激しいレースが予想され、熱いドラマも生まれそう。注目のチームを紹介する。
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東海大会 見据えひと伸び
千種高校(愛知)
2013/10/03
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競歩を練習に取り入れ、黙々とこなす千種の女子選手=名古屋・千種高グラウンド |
3度の全国制覇を誇る豊川をはじめ激戦区の愛知。全国大会の女子は今年が第25回の記念大会で、地区大会でも都大路出場のチャンスがある。公立校の千種も大目標へ走り続けている。
陸上の強豪私学がひしめく中、県高校総体で2年連続総合4位(公立校では1位)と健闘している。長距離陣を率いる高橋直之監督は「豊川の選手らと一緒に走ると全国レベルが分かり、自然に目線も上がる」と刺激を成長につなげている。
伸びしろのあるメンバーばかり。主将の森田琴乃は2年連続800メートルで全国総体出場を果たし、2分12秒44をマークするなどスピードが武器。ほとんどの3年生が引退する中、1人で奮闘している。
高橋監督が1区とアンカーに推すのは、1年生2人。鈴木智子は粘り強い走りが身上で、昨年の都道府県駅伝で都大路を経験。中学まで我流で練習していた佐光菜々子も3000メートル9分40秒台の力がある。
急成長してきた2年生の長谷川真帆を3区に配置する予定。あと1区間、林佑南、加藤遥香らの成長が鍵を握る。
高橋監督は現在の力は県内で3、4番手と見る。目標は1時間10分台。東海大会のある2カ月先を見据えて、もうひと伸びを期待する。
「くらよし」では各区間の対応力とライバル校との差を確認する。残りの期間でいかに埋めていくか。「本番ではびっくりするような結果を残すことがある」と高橋監督。初の全国へ、試験紙となるレースを前に胸は高鳴る。
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【プロフィル】1963年創設の愛知県内屈指の進学校。国際教養科があり、10人に1人が帰国生徒と国際色豊か。海外の大学への進学も多い。文武両道で部活動も盛ん。ラグビー部は2度の花園出場を果たし、俳優の舘ひろしさんはOB。 |