僕が万博に行ったのはゴールデンウイークで最も来場者が多かった5月4日。入場した頃にはパビリオンの当日予約枠は既に埋まっていて、多くのパビリオンが事前予約のみ体験可能となっていた。予想はしていたけれど会場は大混雑していた。午後の関西パビリオンの予約時間まで大屋根リングに上ったり、偶然見つけたスタンプラリーをして過ごすことにした。
パビリオンの事前抽選はガイドブックを見て、話題のパビリオン、国内・海外パビリオン、ショーからひとつずつ選んで、当選したパビリオンを中心に当日のプランを立てようと思っていた。そして見事当選したのが関西パビリオンだった。鳥取県に住んでいて車で10分走れば砂丘の砂を踏める僕が「なぜ大阪まで行って砂丘体験?」と思ったけど当選したのはうれしかった。
午後になってようやく体験できた関西パビリオンはひとつの建物に関西8つの府県がそれぞれ展示エリアを設けていた。ひとつの府県あたりのスペースが限られているので、館内は来場者であふれかえっていたが、ぼくは7つの府県のブースを体験することができた。
鳥取県ブースの無限砂丘は虫眼鏡型デバイスを使って県の魅力アイテムを探す体験とプロジェクションマッピングの2部構成だった。県の魅力アイテムはほとんど知っていた。虫眼鏡型デバイスは想像していたより大きくて首にかけるとずっしりと重かった。プロジェクションマッピングは足元の砂に映像を映すと、自分は砂浜に立っていて波が打ち寄せてくるけど波にはのまれないという不思議な体験ができる空間だった。所要時間が10分とは思えない充実した内容だった。
けれど一度に体験できる人数が少ないと思った。鳥取県ゾーンの来場者数が1日2千〜2500人でこの日の万博の一般来場者数が10万人だったとすると、体験できた人は2〜2.5%ということになる。とても少ない。テーマパークのように同じ空間をいくつも作って、たくさんの人が同時に体験できたらいいのにと思った。万博には他にもこうすればもっと良くなるのにと思うところがたくさんあった。
万博から帰ってきて、万博のニュースや新聞記事を見ると、これはこのあたり、これはあのパビリオンなど分かることが増えて楽しい。書店でパビリオン攻略本などを見ると思わず手に取ってしまう。
鳥取県が砂同盟を結んだヨルダンとサウジアラビアのスタンプは探せなかったけど、3カ国目のナウルはコモンズのページにしっかりとスタンプが押してあった。スタンプラリーをしている時はスタンプを集めることに夢中で気が付かなかったけど、ナウルは太平洋南西部、赤道のやや南にある島国の小さな国だという新しい発見もあった。ぼくの楽しみは万博が終わっても続きそうだ。
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