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  中学生の部 優良賞作品紹介
木下 菜瑠美さん(国府中3年)
8月18日付日本海新聞 「災害関連死の引き金にも」を読んで
 もし災害に遭ってしまって避難所で過ごすことになったら、あなたは一番何に困りますか。

 私は今まで、「食料」だと思っていました。しかし、この記事を読んで、「なるほど、そういう考えもあるのか」と思いました。「トイレの数」という考えは浮かんでこなかったからです。

 しかし、「食料」も間違いというわけではありません。それに、「トイレ」は「食欲」にも関わってくると思います。なぜなら、「トイレ」が清潔でないと「食欲」がうせるからです。

 記事には「頻度を減らそうと水分摂取を控える人や落ち着いてできずに便秘で悩む人が多かった」と書かれています。

 避難時のトイレは人がたくさん並んでいます。「なるべく並びたくない」「自分が終わるのを待っている人がたくさんいると考え、落ち着くことができない」。そんな風に頭を抱え、結果健康不良になってしまう。最悪の場合、この記事の見出しのように、「トイレの数」が「災害関連死の引き金」になってしまいます。

 それを防ぐためにも、「トイレの数」は大事なんだなと感じました。「並ばないように」も、「待っている人がたくさんいる」も、「トイレの数」が少ないからこそ起こっていて、増えれば解消するからです。

 また、記事にはいろいろな災害用トイレが載っていました。

 マンホールトイレは初めて聞きましたが、設備さえ整っていればなかなか良い方法だと思います。ただ、下水道が破損していた場合は大変なことになってしまうので、定期的な点検がさらに重要になると思います。

 トイレトレーラーも初めて聞きましたが、人がたくさんいる市街地などに向いていると思います。なぜなら、山間部などでは時間がかかってしまうけれど、市街地ならば交通網は発達していて早く着くし、人が多い分トイレを求めている人も多いと思ったからです。

 携帯トイレはかさばらず、個人で用意できるので、私たちにもできる準備だと思いました。簡易トイレは簡単に設置することができるので、より早く使用できると思いました。ただ、2つとも、使用済み袋から匂いなどが漏れないようにするために、もう1枚袋をかぶせるなどの工夫が必要だと思いました。

 仮設トイレは流通量が多く、もし災害が起こってしまった際はきっと使うことになります。しかし、くみ取りが必要など、衛生面的に少し抵抗がある人もいるので、一人一人がいつも以上にきれいにトイレを使うことが大切だと思います。

 「安全な水とトイレを世界中に」

 これはSDGsの6つ目の目標です。もし日本で災害が起こって断水してしまったときは日本も同じだと思います。みんなで互いに助け合えるような日本になればいいなと思います。




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