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  中学生の部 優良賞作品紹介
松村 正道さん(国府中1年)
8月6日付日本海新聞 「バス路線維持 7割が困難」を読んで
 「え、そうなの?」新聞記事を見て僕はとても気になった。

 僕は修学旅行や宿泊研修の時にバスに乗ったが、バスの中で友達との会話や遊びがとても楽しく、窓からの景色がきれいだったことを覚えている。また、小学校低学年の時には、バスに乗りたいと両親にお願いして、くる梨という鳥取市内を循環するバスで1周回って元の場所に戻ってきたという出来事もあった。僕にとってバスにはとても良いイメージがあった。バス路線維持を困難だと71%の事業者が回答したことに僕は正直おどろいた。

 その原因は運転手不足であるということだった。気になって調べてみると、運転手不足以外にも原因があることが分かった。原因には利用者の減少、それに伴う路線の赤字化があるとのことだった。確かに、僕はバスに良い思い出があっても13年間あまり乗ったことがないことに気づいた。また、そんなに深刻に考えたことがなかったことにも気づいた。

 家の近くにもバス停はある。なぜバスにほとんど乗ったことがないのか親に聞いてみると、「バスは時間が決まっているし、車の方が楽」と、言っていた。確かにそう思う。車は家の駐車場にある。駐車場には屋根がありぬれずに乗れるし、すぐ出発できる。バスはどうだろうか。バス停までは歩かないといけないし、荷物は手で持って行かなければいけない。もし、雨が降っていたらびしょぬれになってしまう。しかも、バスが来るまで待たないといけない。また、バスは決まった場所にしか行けない。車はどうだろうか。車なら目的地に直接行くことができる。時間も車の方が早い。差は歴然だ。

 親がいない時に僕たちの移動手段は何になるのだろうか。使えるのは、自転車、列車、バスになる。列車は、遠くに行くときには使えるが、近場での移動では自由度が低い。自転車を使うこともできるが、荷物がある時や、雨が降っている時にはバスがなくなってしまうと困る。また、高れい者のことも考えると、車を運転できるなら良いが、できない人は、家の人に送ってもらうしかない。それもできない人はどうだろうか。僕のように自転車で移動すること自体が難しい。そうなると、荷物や天候に関係なく、バスが必要になってくる。バスが無くなったことを想像してみると、子供や高れい者に影響が大きい。特に、高れい者の方が影響が深刻だ。 調べてみると、子供や高れい者のことを交通弱者というらしい。交通弱者にとってバスはとても大事だと思う。

 車は確かに便利だが、今、車を使っている人も年を重ねれば交通弱者になるかもしれない。未来のことを考えると、バス路線は他ならぬ自分たちのためになくてはいけないと思う。一人一人が地域の足を守るためにバスを利用するという意識を持つことも必要ではないかと僕は考える。




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