− 戦 評−
2011/10/03
「第31回日本海駅伝」は2日、倉吉市営陸上競技場を発着点とする7区間42・195キロで行われ、高校総合の部は世羅Aが2時間4分28秒の大会新で2年ぶり2度目の優勝を果たした。
世羅Aは混戦の1、2区を8位で食らいついた。徐々に順位を上げて4区のディランゴで一気にトップを奪った。その後は1位をキープしながらも2位の西脇工Aの猛烈な追い上げを受けたが、アンカー箱田が競り勝った。
2位の西脇工Aは4区でトップを譲った後も世羅Aとの差を6区牧浦の区間賞の走りなどで徐々に詰めていった。一歩及ばなかったが、世羅Aとともに大会新のタイムでゴールした。3位は豊川工Aが入った。
鳥取県内高校の部は八頭Aが終始好位置でたすきをつなぎ、終盤6区でトップを奪うと、後続との差を広げてゴールした。5連覇を狙った鳥取育英は選手登録ミスで失格。一般の部は自衛隊米子が全区間区間賞の完勝レースで6連覇した。
世羅 王座奪回
−高校総合−
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高校総合 西脇工Aとのアンカー勝負を制してゴールに飛び込む世羅Aの箱田 |
【評】世羅Aが4区で奪ったトップを死守して2年ぶりの優勝をもぎ取った。
世羅Aは1区大工谷、2区城西と上位をとらえられる8位でつなぐと、3区宮城が終盤に追い上げて4位へ浮上。4区ディランゴは先行する西脇工Aから落ち着いてトップを奪うと37秒差をつける区間新の走りをみせた。その後は西脇工Aに差を詰められたが、アンカー箱田が接戦をものにした。
西脇工Aは、後半区間で世羅Aに食らいついたが、あと一歩及ばなかった。豊川工Aは中盤から3位をキープし、7区にたすきがわたった時点で同タイムだった須磨学園Aを5秒差で振り切った。
高校総合区間賞 |
1区 | 松島 良太(柏日体) | 29分39秒 |
2区 | 高田 康暉(鹿児島実) | 8分32秒 |
3区 | 藤井 孝之(倉敷A) | 23分59秒 |
4区 | C・ディランゴ(世羅A) | 22分30秒
=区間新 |
5区 | 山中 秀仁(興国) | 8分16秒 |
6区 | 牧浦 聖士(西脇工A) | 14分51秒 |
7区 | 永信 明人(西脇工A) | 15分1秒 |
八頭29年ぶりV 米子松蔭が2位 3位は鳥取城北
−県内高校−
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県内高校 八頭Aは5区溝口(左)から6区浜吉へたすきリレー。浜吉は米子松蔭をかわしてトップへ立った |
【評】八頭Aが終盤、先行する米子松蔭をとらえ、29年ぶりに頂点に立った。5連覇を狙った鳥取育英は選手登録ミスで失格した。
八頭Aは1区で米子松蔭に先行されたものの、2区の下石、3区の山本大でその差を縮めた。4区で再び離されたが、5区の溝口が米子松蔭との差を3秒まで詰めると、6区浜吉が快走をみせて逆転し、逆にリードを拡大。福田がその差をさらに広げてフィニッシュし、第2回大会以来の栄冠に輝いた。
米子松蔭は1区植田耕、4区新井らが踏ん張ってリードしたが、終盤に失速。鳥取城北A、Bは長距離区間で振るわず、勝負に持ち込めなかった。
県内高校区間賞 |
1区 | 植田 耕佑(米子松蔭) | 31分6秒 |
2区 | 下石 智也(八頭A) | 9分19秒 |
3区 | 山本 大輝(八頭A) | 25分30秒 |
4区 | 新井 裕崇(米子松蔭) | 25分54秒 |
5区 | 中島 凌(鳥取城北A) | 9分14秒 |
6区 | 浜吉 涼介(八頭A) | 15分37秒 |
7区 | 西川 雄也(鳥取城北A) | 16分0秒 |
自衛隊米子6連覇 布勢AC2位、郵便局鳥取3位
− 一 般 −
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自衛隊米子は田中(左)が大きくリードを守って安松にたすきをつなぐ |
【評】自衛隊米子が7区間すべてで区間賞を獲得し、2位の布勢ACに約7分差をつけて6連覇を達成した。
自衛隊米子は1区池本が後続を約1分40秒引き離し、独走態勢をつくると、3区原、6区安松らベテランが安定した走りをみせ、終始優位にレースを展開。
布勢ACは6区間で2位を維持し、6大会連続の2位。2区まで自衛隊米子との差を約2分とし、意地をみせたが及ばなかった。
3位の郵便局鳥取は3、4区の長距離区間で安養寺、田中が健闘すると、後半追い上げて3位に食い込んだ。
一般区間賞 |
1区 | 池本 大介(自衛隊米子) | 30分58秒 |
2区 | 向原 佳和(自衛隊米子) | 9分7秒 |
3区 | 原 真一(自衛隊米子) | 25分10秒 |
4区 | 森下 尚彦(自衛隊米子) | 26分30秒 |
5区 | 田中 健(自衛隊米子) | 8分52秒 |
6区 | 安松 伸晃(自衛隊米子) | 15分9秒 |
7区 | 林 拓哉(自衛隊米子) | 15分36秒 |
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