− 戦 評−
2012/10/01
「第32回日本海駅伝」は30日、倉吉市営陸上競技場を発着点とする7区間42・195キロで行われ、高校総合の部は豊川Aが2時間4分8秒の大会新で初優勝した。
豊川Aは1区で首位に立ち、2区で2位に下げたが3区で再び浮上。4区のカレミが快走し、後続を引き離すと、そのまま逃げ切った。
西脇工Aは2区中谷が一時先頭に立った。3区がトップの座を明け渡した後も粘り強く追撃したが、及ばなかった。世羅Aが連覇を逃し3位。4位に大牟田、5位に豊川工が入った。
鳥取県内高校の部は、1区でトップに立った米子松蔭Aが最後まで順位を守り6年ぶり5度目の栄冠。2位の鳥取城北Aは猛追したが序盤の差が大き過ぎた。昨年王者の八頭Aは粘り強く走り3位。一般の部は昨年同様に自衛隊米子が全区間で区間賞を独占し7連覇を果たした。
豊川競り合い制す
−高校総合−
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高校総合 豊川Aの3区一色(右)が西脇工Aの藤原と競り合う |
【評】豊川Aが西脇工Aとの競り合いを制し逃げ切った。
豊川Aは1区服部が鳥取短大前の坂で林(惟信)石橋(美方)らとともに先頭集団から抜け出し、2位に4秒差をつけ2区へ。飛田が首位を譲ったが3区一色が再び奪還。4区カレミはスタート直後から後続を引き離し、アンカー土屋までリードを守った。
西脇工Aは5位でたすきを受けた2区中谷が区間新の走りで一躍トップ。3区の藤原が順位を下げながらも一色を4秒差で追い、5区磯口、6区村上が区間賞の走りで追い上げたが及ばなかった。
3区宮城、4区ジョンの力走で世羅Aが3位、粘り強くつないだ大牟田が4位に入った。
高校総合区間賞 |
1区 | 服部 弾馬(豊川A) | 29分35秒 |
2区 | 中谷 圭佑(西脇工A) | 8分18秒 =区間新 |
3区 | 一色 恭志(豊川A) | 23分54秒 |
4区 | カレミ・ズク(豊川A) | 22分56秒 |
5区 | 磯口 晋平(西脇工A) | 8分43秒 |
6区 | 村上 優輝(西脇工A) | 14分40秒 |
7区 | 前野 裕行(須磨学園A) | 14分52秒 |
米子松蔭6年ぶり頂点 鳥取城北2位 猛追届かず
−県内高校−
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県内高校 高校総合でも区間3位の快走を見せた米子松蔭Aの3区足羽(中央) |
【評】米子松蔭Aが1区で先頭に立つと、一度も首位を譲らずに6年ぶりの頂点に立った。
米子松蔭Aは1区新井が区間賞の走りでペースをつかむと、2区東島も区間賞でたすきリレー。3区足羽は高校総合でも区間3位に入る快走で2位以下を大きく突き放した。4〜6区で鳥取城北Aにじわじわと差を詰められたが、アンカー植田が区間賞の力走で再びリードを広げ、そのままフィニッシュした。
鳥取城北Aは4区風岡、5区宮本、6区長田が区間賞の走りで米子松蔭Aを猛追したが、序盤についた差を詰め切れなかった。八頭Aは1区山本伸、4区山本大が区間2位と粘ったが、連覇はならなかった。
県内高校区間賞 |
1区 | 新井 裕崇(米子松蔭A) | 31分1秒 |
2区 | 東島 清純(米子松蔭A) | 9分0秒 |
3区 | 足羽 純実(米子松蔭A) | 24分18秒= 区間新 |
4区 | 風岡 永吉(鳥取城北A) | 25分25秒 |
5区 | 宮本健太郎(鳥取城北A) | 9分2秒 |
6区 | 長田 篤典(鳥取城北A) | 16分2秒 |
7区 | 植田 耕佑(米子松蔭A) | 15分35秒 |
自衛隊米子 貫禄7連覇 2位は布勢AC
− 一 般 −
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一般 自衛隊米子は2区森下真(左から2人目)から3区森下尚へトップで兄弟リレー |
【評】自衛隊米子が全区間で区間賞を獲得し、2位の布勢ACに約5分差をつけて貫禄の7連覇を飾った。
自衛隊米子は、1区の池本が2位の布勢ACを約2分引き離す快走を見せると、その後も安定したレースを展開。後続を引き離し続ける横綱相撲を見せた。
2位の布勢ACは、全区間で通過順位、区間順位ともに2位を維持し、7大会連続の2位。
3位の鳥取大学医学部は1区の臼居が作った貯金を切り崩しながらの苦しい展開が続いたが、4区の木下が立て直し、その後もレースをまとめて3位になった。
一般区間賞 |
1区 | 池本 大介(自衛隊米子) | 30分54秒 |
2区 | 森下 真基(自衛隊米子) | 9分15秒 |
3区 | 森下 尚彦(自衛隊米子) | 25分17秒 |
4区 | 原 真一(自衛隊米子) | 26分25秒 |
5区 | 渡辺 大介(自衛隊米子) | 9分22秒 |
6区 | 西尾 武士(自衛隊米子) | 16分1秒 |
7区 | 向原 佳和(自衛隊米子) | 15分34秒 |
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