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受賞作品 感想文部門
みねのようになりたい
吉田楓花さん
琴浦町立赤碕小学校3年
「おかめひょっとこ」(くもん出版)
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私はこの本の表紙を見て、お祭りみたいで楽しそうだなと思ってこの本を読みました。面白いお話だなと思っていたのに、つらい事や悲しい事がたくさん起こって、みねはどうなってしまうんだろうと、とても心配な気持ちになりはじめました。でも、八十八才のお祝いをしてもらう場面で、さい後にみねが、「わたしは、日本一のしあわせ者だと思います。きょうはありがとう。」と言ったのでどうして悪い事ばかり起きている人生なのに、幸せとかありがとうと言えるんだろうとおどろいてしまいました。
村でおにがあばれている様子は、前にテレビで見たこう水や、本で読んだせんそうによくにていてとてもこわかったし、まずしくてご飯が食べられなかったり、だんなさんが死んでしまったりして、私ならずっとずっと泣いて落ち込んでしまうと思います。みねはそんな時にいつも、両親が作ってくれたおかめとひょっとこのお面をかぶって、「あらよ。そらよ。そらよ。あらよ。」と、おどけて見せてみんなをわらわせました。きっとお面をお守りにして、みねのお父さんやお母さんの顔を思い出して元気をもらっていたんだと思います。みねを見ていると、つらい時もえ顔でいればおにがにげて行って、いやな事もなくなるんじゃないかという気持ちになりました。
八十八才になったみねは、子ども十人、まごが二十五人、ひまごが十一人、やしゃごが一人という大家族のおばあちゃんになりました。私は、おばあちゃんになったみねの顔を見て、おかめのお面にそっくりだと思ったし、苦労したけれど今はとても幸せなんだろうなぁとうれしくなりました。
私は何か上手くいかない事があると、おこったりくやしくて泣いたりすることがあります。でも、みねみたいにわらってがんばれるようになれたらいいなと思います。
私は走るのが苦手だけど、学校で二学期から始まった朝練習で、前よりも速く走れるようになりました。家族ががんばっとるなとはげましてくれるので顔を思いうかべて走ると速く走れる事もあります。家族の事を思いうかべ、何かをするところは、私とみねの同じところです。この本を読んだ後、私が悲しい顔をしている時、お母さんがいつも、「楓花はわらっとる顔の方がいいよ。わらってないと良い事がにげちゃうよ。」と言っているのを思い出して、おかめひょっとこの話といっしょだと思いました。お母さんは、おこるととてもこわいけど、みねのように私や妹をいつもわらわせてくれます。
私は、学校でも家でも人にわらわせてもらう事が多いけど、みねのようにまわりを元気にする人になりたいです。そして上手くいかない事があっても、みねのように、わらってがんばれる人になりたいです。
みね、わたしがんばるね。ありがとう。
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