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受賞作品 感想文部門
『かまきりとしましまあおむし』を読んで
井上万悠子さん
倉吉市立河北小学校2年 「かまきりとしましまあおむし」(農山漁村文化協会) |
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わたしは、二年生になるまであおむしがちょっとにが手でした。でも、わたしのおじいちゃんが野さい作りの先生になって、二年生のみんなとキャベツや白さいをそだてるうちに、あおむしがはっぱにうんちをしたりかじったりするのを手でつかまえられるようになりました。あおむしがかわいくなってきたので、このお話を読んでみたいと思いました。
かまきりは王さまみたにいばっていて、ほかの虫をつかまえようとするし、にんじんの花を一人じめしていじわるだと思いました。十ぴきのあおむしがにんじんをかじりに来た時にも、こわがらせておいはらおうとします。でも、あおむしはかまきりをこわがらずにほめていて、その場めんがわたしは大すきです。
かまきりとあおむしはいっしょににんじんの花にすむことになって、かまきりがだんだんやさしい気もちにかわってきました。一ばんやさしいと思ったのは、にんじんの花にいるはずのあおむしがいないから、さがしまわったところです。わたしも、あおむしがどこに行ってしまったのか心ぱいになりました。だからあおむしがちょうちょになってかまきりと出会えて、わたしもほっとしました。
わたしは、かまきりが花をたくさん食べさせてあげたから、あおむしはりっぱなちょうちょになれたと思います。かまきりもあおむしのおかげであい手を思いやるやさしい心になったと思います。かまきりは「こんどはえんりょなくたべちゃうから。」と言ったけど、本当はずっとあおむしといっしょにいたかったんだよね。わたしも、かっこつけてぎゃくのことを言ってしまうことがあるからかまきりの気もちがよくわかりました。
わたしの家の畑も、一年中いろいろな野さいでいっぱいです。おじいちゃんが一生けんめいそだてた野さいはおいしいから、あおむしとかまきりがなかよくあそびに来てくれたらうれしいな。おじいちゃんにおねがいして、ちょっとぐらいは食べさせてあげるよ。
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