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受賞作品 感想文部門
みねとおかめひょっとこ
冨田彩加さん
湯梨浜町立羽合小学校3年 「おかめひょっとこ」(くもん出版) |
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みなさんはこの本の題名の「おかめひょっとこ」って何か知っていますか。わたしは、この本を読むまでは何のことだか知りませんでした。でも、この本を読んで「おかめひょっとこ」というのは日本にむかしからあるお面で、「ひょっとこ」のお面はちょっとこわい感じもするけれどおもしろい顔のお面だし、「おかめ」はえ顔でやさしい感じがするお面だということが分かりました。
わたしは、この本を自分で読んだりお母さんといっしょに読んだりして、何回も読みました。それは、今まで読んだ絵本よりもちょっとむずかしい絵本だと思ったからです。
まず、どうしてまずしい村におにが来るのかなとふしぎに思いました。そして、おにってなんだろうと思いました。
わたしは、このおにというのはみんながまずしくて食べ物がなくて苦しかったり、大事な人が死んで悲しかったりする時にやって来るものだとわかりました。もしかしたら、不幸とよばれるものなのかもしれないと思いました。
おにがあばれる時というのは、石を投げられたりかみを引っぱられたりするようにいたくておそろしいことで、わたしは村の人々がかわいそうだと感じました。
そんな時に、お父さんとお母さんの作ってくれたおかめとひょっとこのお面はみねにとって大切な宝物で、みねはとてもよろこんだと思います。だから、およめさんになっても大切にしたんだと思います。
はたらいてもはたらいても、くらしは楽にならなくて、食べるものがなくて悲しかっただろうなと思いました。きっと、みねの心の中におにが何度もやって来たんだろうと思います。でも、みねと勇助は、おかめとひょっとこの面をかぶっておどって、子どもたちをわらわせることで、おにをおいはらいました。
子どもに持たせる集金がはらえなかったり、べん当を持たせることができなかったりしたら、わたしだったらはずかしいです。だけど、たくさんの子どもたちは元気に大きくなっていき、そういう子どもたちのせい長がみねと勇助のゆいいつの楽しみだったんだなと思いました。
勇助が死んでしまったページを見た時に、なくなったおじいちゃんのことを思い出して悲しくなりました。みねの悲しい気持ちがよくわかりました。
悲しみをはねのけようとみねがお面をかぶった時、勇助はわらったと思います。みねの気持ちは勇助にとどいたと思います。わたしも悲しかったり苦しかったりする時はわらおうと思いました。わらうことで不幸なおにをおいはらおうと思いました。
みねはたくさんの人にかこまれて、米じゅの年のおいわいをして、幸せになりました。
みねは年をとった今でも、お父さんとお母さんに作ってもらったおかめとひょっとこを大事にしていると思います。
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