− 戦 評−
2010/10/04
「第30回日本海駅伝」は3日、倉吉市営陸上競技場を発着点とする7区間42・195キロで行われ、高校総合の部は鹿児島実が2時間6分21秒で初優勝を果たした。
鹿児島実は1区でトップに立ち、2区で3位に順位を下げたが、3区吉村が逆転して再び首位に立つと、4区以降は手堅くたすきをつないで最後までリードを守ってフィニッシュした。
連覇を目指した世羅Aは1区の出遅れを2区以降で挽回(ばんかい)し、4区のディランゴが区間賞の快走を見せて2位に食い込んだ。3位には抜群の安定感を見せた須磨学園Aが入った。
鳥取県内高校の部は終始首位を守り抜いた鳥取育英Aが2時間14分48秒で4連覇を飾り、一般の部は自衛隊米子が2時間12分44秒で5連覇した。
鹿児島実 独走ゴール
−高校総合−
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高校総合 鹿児島実は3区吉村(左)が順位を3位から1位に上げて4区有村にたすきをつなぐ |
【評】鹿児島実が3区でトップに立つと、最後まで首位を譲らないレース運びで初優勝を飾った。
鹿児島実は1区市田が区間賞の走りで2位に1分8秒差の1位発進。2区桜木が3位まで順位を落としたが、3区吉村が逆転し、4区有村が好走して首位をキープ。5区北村が5秒差まで詰め寄られたが、6区高田が区間賞の快走を見せ、最後は平嶺が堅実な走りでゴールに飛び込んだ。
2位の世羅Aは1区河名が20位と出遅れると、渡辺、松井、ディランゴが猛追して2位まで順位を押し上げたが、あと一歩及ばなかった。須磨学園Aは1区後藤が2位でスタートし、全区間で1けた台と安定したたすきリレーを見せて3位でゴールした。
高校総合区間賞 |
1区 | 市田 宏(鹿児島実) | 29分38秒 |
2区 | 藤井 孝之(倉 敷) | 8分24秒 |
3区 | N・スティーブン(福岡一) | 23分38秒 |
4区 | C・ディランゴ(世羅A) | 23分46秒 |
5区 | 赤松 宏樹(西脇工A) | 8分57秒 |
6区 | 高田 康暉(鹿児島実) | 14分41秒 |
7区 | 勝亦 祐太(西脇工A) | 14分46秒 |
鳥取育英A快勝V4 鳥取城北A猛追及ばず
−県内高校−
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県内高校 県外勢と激しい競り合いを演じる鳥取育英Aの6区谷垣(右) |
【評】鳥取育英Aが長距離区間の1、3、4区と、最終の7区で区間賞の走りを見せ、県内他チームを圧倒。1位の座を1度も譲ることのない“独り旅”で強豪の貫禄(かんろく)を見せつけた。
1区影日は、県内他校を引き離して快走したが、中盤から足のけがで失速。2位の鳥取西に約40秒差まで差を縮められたが、1位のまま2区田村にたすきをつないだ。
田村は安定した走りで後続につなぎ、3区小嶋、4区小泉もそれぞれ長距離区間で力走。2位に浮上した鳥取城北Aの追走をかわし、さらに4分以上の差をつけた。
5区と6区で鳥取城北Aの激しい追い上げにあったが、7区杉原が気迫の走りで1位のままゴールテープを切った。
県内高校区間賞 |
1区 | 影日 孝行(鳥取育英A) | 31分31秒 |
2区 | 酒井 和隆(鳥取城北A) | 8分53秒 |
3区 | 小嶋 大輝(鳥取育英A) | 26分22秒 |
4区 | 小泉 和也(鳥取育英A) | 25分40秒 |
5区 | 小林 毅司(鳥取城北A) | 9分37秒 |
6区 | 長田 篤典(鳥取城北A) | 16分13秒 |
7区 | 杉原 拓(鳥取育英A) | 15分49秒 |
自衛隊米子圧勝V5 布勢ACを寄せ付けず
− 一 般 −
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一般 自衛隊米子は6区小川(中央)が大きなリードを保ってアンカー森下(右)にたすきリレー |
【評】自衛隊米子が7区間のうち5区間で区間賞を奪い、2位の布勢ACに6分近い差をつけて5連覇を果たした。
自衛隊米子は、1区原が後続を40秒以上引き離して好位置を確保。3区池本の快走で2位との差を2分以上に広げ、終始優位にレースを展開した。
4大会連続2位の布勢ACは、2区大西、6区荻野が区間賞を奪うなど健闘したが、要所で自衛隊米子に引き離された。
3位の由良育英クラブは中盤にかけて一時は4位まで順位を落としたが、4区小椋が力走。3位につけるとそのままゴールまで順位をキープした。
一般区間賞 |
1区 | 原 真一(自衛隊米子) | 31分14秒 |
2区 | 大西 直幸(布勢AC) | 8分54秒 |
3区 | 池本 大介(自衛隊米子) | 25分11秒 |
4区 | 安松 伸晃(自衛隊米子) | 26分19秒 |
5区 | 向原 佳和(自衛隊米子) | 9分11秒 |
6区 | 荻野 肇(布勢AC) | 16分12秒 |
7区 | 森下 尚彦(自衛隊米子) | 15分32秒 |
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