− 有力校 話題校−
「第34回日本海駅伝競走大会」「南部忠平杯第29回くらよし女子駅伝競走大会」は5日、倉吉市営陸上競技場を発着点に開かれる。日本海に136チーム、くらよしに108チームがエントリー。秋の伯耆路で熱いレースを見せてくれそうな有力校、話題校を紹介する。
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リベンジに闘志燃やす
世羅高 (広島)
2014/10/2
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全国高校駅伝優勝を目指し、気合を込める世羅の選手たち=広島県世羅町の世羅高 |
昨年の都大路はケニア人留学生のポール・カマイシが3区で10人抜きを演じて一気に首位に立った。4区新迫志希、5区山口竜矢、6区笠井孝洋が首位をキープ。アンカーの7区中島大就もゴール直前まで首位を守ったが、4校によるトラック決戦の末に4位に終わった。就任11年目を迎え、世羅高(広島)を都大路3度の優勝へ導いた岩本真弥監督は「3年続けて負けられん」とリベンジに闘志を燃やす。
悔しさを味わったカマイシ、新迫、山口、笠井、中島がチームに残る。中でも2年生のカマイシと新迫は主軸としてチームをけん引する。
カマイシは全国高校総体の5000メートルを13分45秒12で制した。優勝したものの目標の13分30秒台は果たせず、「都大路では区間1位を目指したい」と昨年以上の快走を誓う。
カマイシを目標に力をつけた新迫も「花の1区で区間賞を取り、チームに貢献したい」と日本人エースの自覚をにじませる。
2年生の走りに山口、笠井の3年生も刺激を受ける。3度目の都大路を目指す山口は「昨年以上の結果を出す。どの区間でも任せてほしい」と気合十分。笠井主将も「2年生に勢いがある。3年も負けないよう必死だ」とチーム内の切磋琢磨を歓迎する。
チーム内の厳しい競争に加え、ことしは故障を予防するため、体幹トレーニングも練習に取り入れた。笠井主将も「昨年までは終盤で苦しくなり、体がブレたが、腰のすわった走りでチームは強くなった」と自信を持つ。
近年は、日本海駅伝で勝った年は都大路でも優勝している。岩本監督も「勝ちを狙っていきたい」と力を込める。
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【プロフィル】旧制世羅中学を前身とする県立高校。1949年、高校再編により世羅高と甲山高を統合し、世羅高となった。普通科、農業経営科、生活福祉科を置く。全国高校駅伝では第1回と第2回に連続優勝するなど7度の優勝を誇る。日本海駅伝は7度目の出場で、2009年と11年に頂点に立ち、同年の都大路で優勝を飾った。 |