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受賞作品 感想文部門


  入選
ゆめに向かって

大山 真未
倉吉市立西郷小学校3年


 この本を読むうちにわたしは、ホバートのことが大すきになりました。それはホバートが、いつもきぼうやゆめを忘れず、それをかなえるためにどうしたらいいのかと考えてがんばることを忘れなかったからです。ホバートのゆめはタップダンサーになることでした。テレビで見た女の子そっくりにタップをふむにはどうしたらいいだろう。ころんでもあきらめず、練習をがんばりつづけました。

 わたしは音楽教室に通っています。そして、いつか大きなホールでグランドピアノをひきたいなあと思っています。でも、はじめての曲やむずかしい曲をひく時、うまくできないと「ああ、やっぱりだめだ。もういやだ。」と投げ出したくなります。がんばってもどうせうまくならないんだからと、しばらく練習をやめてしまったこともあります。わたしはなんだか自分がはずかしくなってしまいました。

 ある日、こぶたたちは自分たちが食べられる運命にあることを知ります。もしわたしがこぶたたちだったら、きっとバイロンやウィルフリド、バイオレットみたいに「どうせ食べられてしまうんだから、ゆめなんか持ったって。」と何もかもあきらめてしまうと思います。でも、ホバートはそんなお兄さんやお姉さんをはげましてがんばりつづけたのです。自分だってこわくてふるえがとまらないのに。はげますことで、ホバートは自分にも「ぜっ体だいじょうぶ。」と言いきかせていたんじゃないかな。そんな気がしました。わたしは、「だめだ、だめだと思ってると本当にだめになっちゃうよ。ぜっ体だいじょうぶと思ってたら、きっとだいじょうぶだから。」とお母さんに言われたことを思い出しました。

 四ひきはゆめをかなえるためにきょう力してぼく場をにげだし、はげまし合いながらいっしょうけんめい練習をつづけました。わたしは、さい後のこぶたたちがゆめをかなえた場面もすきだけど、この場面が一番すきです。こぶたたちの「ゆめをかなえたい。」という気持ちがずんずんつたわってくるからです。いっしょにがんばれるなかまがいるって本当にすてきだなと思いました。そして、音楽教室で友だちとアンサンブルの練習をしたことを思い出しました。自分のパートがどうしてもうまくひけなくてないてしまった時、

「みんながんばってるんだからね。」とはげましてくれた先生やお母さん。いっしょにがんばった友だち。コンサートのあとの写真には、みんなのえ顔がいっぱいです。

 この本はわたしに、ゆめを持つことのすばらしさや自分の力を信じてがんばればゆめはぜっ体かなうこと、そしていっしょにがんばれるなかまの大切さなど、たくさんのことを教えてくれました。大きくなったら何になりたいとか、どんなことをしたいとか、これからわたしにもいろんなゆめができると思います。大変でくじけそうになることがあるかもしれません。そんな時は、ホバートを思い出してぜっ体ゆめをかなえよう。そう思いました。
(「ホバート」金の星社)


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