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受賞作品 感想文部門
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たびをがんばったピリカへ
谷本 恵太郎
米子市箕蚊屋小学校2年
「ピリカ、おかあさんへの旅」 福音館書店 |
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ようち園の年長の時、ぼくは日野川でサケのほうりゅうをしたよ。その時、三年生か四年生になったらサケがまたこの川にもどってくると教えてもらい、すごいと思った。そういえばあのサケは、今どうしているのかな。
ピリカは、海でサメに食べられそうになったり、あらしの日に海の水がにごって、むれからはぐれそうになったりした。川ではクマに食べられることもあるんだね。ぼくは、サケが海から生まれた所に帰ってくるまでにはきけんがいっぱいなんだってはじめて知ったよ。いのちがけで帰ってくるんだね。
だんだんお母さんのにおいに近づいてくると、ぼくはもうすぐピリカがお母さんに会えるぞと思ってむねがどきどきした。お母さんのにおいって、きっととろけるようなげんきになるにおいなんでしょうね。
きずだらけなのにピリカは、お母さんの近くにきてうれしくて大きくはねたんだね。川をさかのぼるのには、体力もゆう気もいるのに、何も食べずにさい後までよくがんばったね。ぼくはずっと「そのちょうしだ。がんばって川をのぼれ。」っておうえんしていたんだよ。
きずだらけであなをほるなんてりっぱだ。子どものためにがんばったね。ピリカのお母さんやそのまたお母さんは、そんなピリカをはげましにやってきたんだね。大好きなお母さんにやっと会えてよかったね。でもピリカはたまごを生んだらやがてしんでしまう。せっかくきけんをのりきったのに、かなしいな。
だけどピリカの生んだ三千このいのちはまた海に行き、また川に帰ってくる。ピリカがお母さんになるためのたびをしたように、同じたびをピリカの子どももその子どももくりかえして、いのちをずっと続けていくんだね。
ぼくがほうりゅうしたサケは、今ごろ広い海でえさをたっぷり食べて、たびに出る体力をつけているのかな。ぶじに川にもどってきてたまごを生んでほしいな。ぼくは三年生になったら日野川に行ってみようと思ったよ。
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【喜びの声】
感想文でこのような賞をもらったのは初めてでうれしいです。これからもたくさんの面白い本に出会えるよう、いろんな本を読んでいきたいです。
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