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受賞作品 感想文部門


  入選
心の支え、それが友情だ

岩垣 京之介
鳥取市醇風小学校4年


「きりんゆらゆら」 くもん出版


 ぼくは友達と遊んだり、冗談を言ったり、話をするのが大好きです。そして一番大切な時間だと思っています。でも、時々友達からいやなことを言われたり、けんかをしたりすると、友達とどんなふうに接したらいいのか分からなくなることがあります。また、みんなにとって、ぼくはどんな存在なのだろうということも考えています。低学年のころは、自分の正直な気持ちを友達の前にもっと出していたように思います。ぼくは今のままでいいのかと思っているときに、この本と出会いました。

 主人公のこう太は友達と仲よくなっても、転校で別れてしまうとつらくなるので、表面上の友達づき合いしかしていません。その様子をきりんはゆらゆらの詩で表しています。きりんはゆらゆらよってくる。顔だけだれかさんによってくる。心は向こうにおいといて。ぼくもこう太と同じです。ぼくは友達とのしょう突を何度か経験し、いつのころからかきずつくのがこわくって、友達と少しきょりをおくようになってきたのだということが分かりました。

 こう太はゆう気をもって、足が悪くて、だまっているクワガタくんと友達になろうと行動をおこしますが、ぼくにもそんな勇気があるのだろうかと考えてみました。ぼくも、本当の友達、いつか親友と呼べる友達をつくりたいな。どうしたら、出来るのだろうとも考えます。何度も考えてみましたが、いい答えが見つかりません。

 ぼくのお父さんは、小学校からとても仲良くしている友達がいます。その友達をとても大切にしています。お父さんに聞けば、答えが見つかるかもしれないと思い、「親友とは何ですか。そして親友はどうしたら出来るのですか。」ときいてみました。「心の支え、何でも話せる、何でも聞いてあげるのが親友だよ。友達として深く付き合っていくうちに、自分にとって大事な人だと思うようになるのだよ。」と話してくれました。

 その話を聞いて、ぼくは少し分かったことがあります。それは、友達にもっと関心をもつこと、時にはけんかをしても、もっと、もっと、友達と話をして、相手を理かいしようとするす直な気持ちを持つことが大事だということです。

 この本を何回も読み返して、もう一つ分かったことがあります。それは、人は一人では生きられないということです。だれかに助けられ、支えられ、そして時には、自分がたれかを助けることもあるということです。ぼくも、知らないうちにまわりの友達に支えてもらっているのだということに気づきました。

 ぼくもいつか心の支えになるような友情を育てていけるよう、友達の心の宝を見つけていきたいと思います。そして、自分が好きだと言える自分になりたいと思います。



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